犬と暮らしたことがない
TRAINING冬っぽい話が書きたくなったので推敲無し(追記:おかしいところあったので正しました)
キリシマサン2年マキタ1年の冬です
左右決めかねてきりまっきりにしてますがまっきり寄りかもしれない(読む人の感じ方による)
冷たい風がびゅうと吹きつけて硝子窓をかたかたと鳴らした。
氷河高校野球部寮にも年の瀬は否も応も無く迫り来て、年末年始の閉寮を直近に、部員達は帰省の荷作りに部屋の清掃と忙しなく駆け回っていた。
窓の外では厚い雲が、見渡す限りの空いっぱいに敷き詰められたように広がり、まだ昼飯時を少し過ぎたばかりというのにどんよりと薄暗かった。時折冷たい風が吹いて、寮舎の脇に立つ木の乾いた枝を揺すっていた。
「かー! 寒ィー!」
勢い付けて部屋のドアが開く音とほぼ同時に、やけに大きな声がした。声の主がスリッパを脱ぎ散らして駆け込むと、どたどた床を踏み鳴らす足音と一緒に彼が右手に提げたコンビニ袋もがさがさ鳴った。
1682氷河高校野球部寮にも年の瀬は否も応も無く迫り来て、年末年始の閉寮を直近に、部員達は帰省の荷作りに部屋の清掃と忙しなく駆け回っていた。
窓の外では厚い雲が、見渡す限りの空いっぱいに敷き詰められたように広がり、まだ昼飯時を少し過ぎたばかりというのにどんよりと薄暗かった。時折冷たい風が吹いて、寮舎の脇に立つ木の乾いた枝を揺すっていた。
「かー! 寒ィー!」
勢い付けて部屋のドアが開く音とほぼ同時に、やけに大きな声がした。声の主がスリッパを脱ぎ散らして駆け込むと、どたどた床を踏み鳴らす足音と一緒に彼が右手に提げたコンビニ袋もがさがさ鳴った。