すだち
DOODLEちょっと背後注意な真リョとてもみじかいです。
おねだり真田はリョーマを布団にそっと寝かせてやった。そして、床に散らばった衣服を拾い集めると、自身のそれを手早く身に着ける。
「さ、なださ……どこ、ぃく……の……?」
真田が蒸しタオルを作って持ってこようと思い立ち、襖に手を掛けた途端、掠れた小さな声が鼓膜に届く。振り返ると、横たわりながら重くなった瞼をほんの少しだけ開いて己を見つめる、リョーマの姿。
「身体を拭こうと思ってな。台所で蒸しタオルを作ってくる」
「たおる……?ん……すぐ、かえってくる……?」
「そう時間は掛からん。だが、お前はそんなこと気にせずに、もう眠ってしまえ」
再び枕元に戻って来た真田は、膝を付くと、眠りを促すようにリョーマの目元に手を覆わせ、撫でる。
674「さ、なださ……どこ、ぃく……の……?」
真田が蒸しタオルを作って持ってこようと思い立ち、襖に手を掛けた途端、掠れた小さな声が鼓膜に届く。振り返ると、横たわりながら重くなった瞼をほんの少しだけ開いて己を見つめる、リョーマの姿。
「身体を拭こうと思ってな。台所で蒸しタオルを作ってくる」
「たおる……?ん……すぐ、かえってくる……?」
「そう時間は掛からん。だが、お前はそんなこと気にせずに、もう眠ってしまえ」
再び枕元に戻って来た真田は、膝を付くと、眠りを促すようにリョーマの目元に手を覆わせ、撫でる。