とこ*
DONE中学生の戯れです。怖くないです。木手甲斐ほかカプ未満
知念・日吉・忍足(侑)
⚠木手甲斐はほとんど出て来ません
⚠侑士に腐男子?の傾向があります
ひゃくものがたり「……翌朝、テレビのニュースを見てA子さんは言葉を失ったんだばぁよ。画面に映っているのは、連続強盗犯の顔写真。それはまさしく昨夜インターホン越しに見た男の顔……。『警察です』と名乗ったあの男を家に上げていたら、今頃どうなっていたのかや――」
驚愕のラストに思わずヒュ、と息を呑む。てっきり心霊系の話だと思い込んでいたのだ。怖い話、とひとくちに言っても霊体験だけとは限らない。さすが知念サン、話のバリエーションが実に豊富だ。俺は感嘆しながらスマホの画面で揺れるロウソクの炎をス、と指でなぞった。炎は一瞬ふわ、と丸く膨らんでから煙を残して消えた。
「……お見事でした」
「今、何話目になったかねぇ」
「四十九話目が終わったところです」
7418驚愕のラストに思わずヒュ、と息を呑む。てっきり心霊系の話だと思い込んでいたのだ。怖い話、とひとくちに言っても霊体験だけとは限らない。さすが知念サン、話のバリエーションが実に豊富だ。俺は感嘆しながらスマホの画面で揺れるロウソクの炎をス、と指でなぞった。炎は一瞬ふわ、と丸く膨らんでから煙を残して消えた。
「……お見事でした」
「今、何話目になったかねぇ」
「四十九話目が終わったところです」
とこ*
DONE知凛/ちねりん カプ未満 ちょっと不穏⚠モブ同級生→寛へのいじめとも取れる表現が軽微ながらあります
【知凛】海鳴り「あっ知念やぁ!」
「マジムン! マジムン!」
「目ぇ合わさんけー!石になりゆんどー!」
ああ、まただ。凛の頭にカッと血が上って、激昂は考えるより先に言葉となって、気が付けば口から飛び出していた。
「グラァッ! ぬーあびちょーがよッ! 言いたい事あるんならこっち来て正々堂々と知念にあびれやッ! くぬフリムンがッ」
よくある子供らしい悪ふざけ、大人が見ればせいぜいその程度の事と思うかも知れない。だけど遠くから浴びせられる揶揄いの言葉――奴らは絶対近くでは言わない――、寛に投げつけられる言葉の数々は、凛の目には無数の針に見えた。寛は何を言われたところで表情を崩さない。それでも針は確実に寛の心に刺さっているように凛には思えて、同時に凛の心までもがチクチクと痛んで、いつだって言い返さずにはいられなかった。
2834「マジムン! マジムン!」
「目ぇ合わさんけー!石になりゆんどー!」
ああ、まただ。凛の頭にカッと血が上って、激昂は考えるより先に言葉となって、気が付けば口から飛び出していた。
「グラァッ! ぬーあびちょーがよッ! 言いたい事あるんならこっち来て正々堂々と知念にあびれやッ! くぬフリムンがッ」
よくある子供らしい悪ふざけ、大人が見ればせいぜいその程度の事と思うかも知れない。だけど遠くから浴びせられる揶揄いの言葉――奴らは絶対近くでは言わない――、寛に投げつけられる言葉の数々は、凛の目には無数の針に見えた。寛は何を言われたところで表情を崩さない。それでも針は確実に寛の心に刺さっているように凛には思えて、同時に凛の心までもがチクチクと痛んで、いつだって言い返さずにはいられなかった。