sirome0_0
DONE落書きくん「僕に落書きしたの、だーれだ。お前」女の子に買われて女の子と間違えられてお化粧しましょうねーなんて言われながら落書きされていた
ボクに落書きしたのは。人形というのはいつか遊ばなくなって忘れられる。どんな人形と遊んだのか、どんなふうに遊んだのか、付けた名前すら忘れるのだから。
ニンゲンは、自分がされて嫌なことは相手にしないと教えられるのだそうだ。
なのに、人形というだけでボクらには何をしてもいいと思うのだろうか。
「赤、青、緑に、紫、さあ、今日は何色のメイクにする」
ヤメロ、ボクは女の子じゃない。
ヤメロ、ヤメロ、ヤメロ。
どんなに叫んでもボクの声はニンゲンには届かないらしい。どんなに逃げたくてもこの体は自由には動かないらしい。
「キレイキレイ。」
そう口にして、軽い足取りで部屋を出ていくこの部屋の主を見送った後、ボクはようやくホッと息をついて休めるのだ。
来る日も来る日も、綺麗にペンのインクを取られることはなく別の色が肌に線を描く。
709ニンゲンは、自分がされて嫌なことは相手にしないと教えられるのだそうだ。
なのに、人形というだけでボクらには何をしてもいいと思うのだろうか。
「赤、青、緑に、紫、さあ、今日は何色のメイクにする」
ヤメロ、ボクは女の子じゃない。
ヤメロ、ヤメロ、ヤメロ。
どんなに叫んでもボクの声はニンゲンには届かないらしい。どんなに逃げたくてもこの体は自由には動かないらしい。
「キレイキレイ。」
そう口にして、軽い足取りで部屋を出ていくこの部屋の主を見送った後、ボクはようやくホッと息をついて休めるのだ。
来る日も来る日も、綺麗にペンのインクを取られることはなく別の色が肌に線を描く。