Do not Repost・東龍
TRAINING支部の『この絵から妄想して小説を作ろう』で作ったやつ。微妙。筒の中の私 私は今、何かよくわからない筒型の容器の中で、何かよくわからない水溶液の中を漂っていた。
下校中に突如、後ろから誰かに頭を殴られそのまま気を失い……気が付いたら筒の中だった。辺りは暗くて何も見えない。手足を伸ばして容器の壁を叩こうとするも、手足が動かない。私を取り巻く水溶液の温度の心地よいぬるさだけが、身動きが取れない今の自分にわかる事だった。
いや。よくよく感覚を澄ましてみると、どうも微振動が続いている。水溶液の中の私はその微振動と共に揺れる。が、音は何も聞こえてこない。水溶液の中だからだろうか。
しばらく経った頃、微振動が止まった。止まった弾みで私は水溶液の中で大きく揺れた。
突如、天井が空いた。そこには見知らぬ男の大きな顔があった。性格が悪そうな髭面の男は、私を無表情で見つめた。私はソイツをキッと睨みつけた。男は笑いながら何か喋ったが、やはり私には聞こえない。
2631下校中に突如、後ろから誰かに頭を殴られそのまま気を失い……気が付いたら筒の中だった。辺りは暗くて何も見えない。手足を伸ばして容器の壁を叩こうとするも、手足が動かない。私を取り巻く水溶液の温度の心地よいぬるさだけが、身動きが取れない今の自分にわかる事だった。
いや。よくよく感覚を澄ましてみると、どうも微振動が続いている。水溶液の中の私はその微振動と共に揺れる。が、音は何も聞こえてこない。水溶液の中だからだろうか。
しばらく経った頃、微振動が止まった。止まった弾みで私は水溶液の中で大きく揺れた。
突如、天井が空いた。そこには見知らぬ男の大きな顔があった。性格が悪そうな髭面の男は、私を無表情で見つめた。私はソイツをキッと睨みつけた。男は笑いながら何か喋ったが、やはり私には聞こえない。