虹亜科アユム
DOODLEゴリゴリ片想いしかありません。まったく甘い要素も無いです。エゴのぶつけ合い(友人曰く)が大丈夫な方は、是非読んでください。影→国 突然呼び出され、俺は今、体育館の裏に来ていた。いつもの仏頂面から、更にへの字に口が曲がって変な顔。何も言い出さない影山にイライラした。
「何の用? 何もないなら帰るけど」
「っ! その、好きだ」
「……は?」
「だから、お前が好きだ! ……それだけ、だから」
影山はそれだけ言うと、体育館の中へ逃げるように走り去って姿を消した。俺からすれば好きでもない、どころじゃない。質の悪い冗談でも酷すぎる。目の前で起きた事なのに、現実だとはとても信じられないし、受け入れられなかった。
その日は中学三年生、最後の大会まで一ヶ月を切っていた。アイツはいじめられるようなタイプではないが、友人もろくにいないし、奇跡的にいたとして罰ゲームなんかに従うタイプでもない。
3062「何の用? 何もないなら帰るけど」
「っ! その、好きだ」
「……は?」
「だから、お前が好きだ! ……それだけ、だから」
影山はそれだけ言うと、体育館の中へ逃げるように走り去って姿を消した。俺からすれば好きでもない、どころじゃない。質の悪い冗談でも酷すぎる。目の前で起きた事なのに、現実だとはとても信じられないし、受け入れられなかった。
その日は中学三年生、最後の大会まで一ヶ月を切っていた。アイツはいじめられるようなタイプではないが、友人もろくにいないし、奇跡的にいたとして罰ゲームなんかに従うタイプでもない。
koshikundaisuki
DONE12/5 影菅アドベントカレンダーチャレンジ ※金国要素あり友達金田一が帰っていたらしく、国見と3人で飯を食いに行くことになった。
国見が予約してくれたのは、とある割烹料理屋の個室だった。前に3人で集まった時は、酔っ払ったおっさんの声にかき消されて会話もできない大衆居酒屋チェーン店だったのに。
そう言うと国見は「お前がいるのにそんなわけにいくか」と面倒くさそうに言った。
「俺?なんでだ」
「自覚しろよ有名人。お前そんなんで週刊誌とかに撮られねぇの?」
国見の呆れた声に、金田一が苦笑しながら言う。
「一回撮られてたよな?渡伊前に、熱愛か!?っつって」
「ああ、美羽といるところ撮られた」
「え?美羽さんって影山の姉ちゃんじゃないの?」
国見と金田一が酒とつまみを適当に頼んでくれるので、俺は目の前にあるものをただ食べるだけだった。
3177国見が予約してくれたのは、とある割烹料理屋の個室だった。前に3人で集まった時は、酔っ払ったおっさんの声にかき消されて会話もできない大衆居酒屋チェーン店だったのに。
そう言うと国見は「お前がいるのにそんなわけにいくか」と面倒くさそうに言った。
「俺?なんでだ」
「自覚しろよ有名人。お前そんなんで週刊誌とかに撮られねぇの?」
国見の呆れた声に、金田一が苦笑しながら言う。
「一回撮られてたよな?渡伊前に、熱愛か!?っつって」
「ああ、美羽といるところ撮られた」
「え?美羽さんって影山の姉ちゃんじゃないの?」
国見と金田一が酒とつまみを適当に頼んでくれるので、俺は目の前にあるものをただ食べるだけだった。