hanten102
MEMO黒バス腐(赤黄)彩る世界*「彩りのない世界」という話の番外編。高校一年のウィンターカップから付き合い出した赤黄が、互いの立場を慮って別れを選ぶ話。切な目になってると思います。「彩りのない世界」を読まないと判らない不親切な作りです、スミマセン。モブが出張ります。赤司君の婚約者が出てきます。彩る世界(赤黄)君が居たから色めく世界。
「あーいたいた赤司っち!!みんなで花火するんスから!!一人だけ帰らないで欲しいっス」
帰ろうとしていたのがバレて、黄瀬に腕を引かれて歩き出す。
中学二年の夏、お祭りに行った時の話。レギュラーの皆と桃井が居て。変な事件にも巻き込まれたが、結局最後手持ち花火をして遊ぶ事になったらしい。
浴衣姿の黄瀬は、軽やかな足取りで自分を連れて行く。
ふとその足が止まった。にこやかに屋台の店員に声をかける。
「はいっ・・・赤司っちにも」
「・・・なんだこれは?」
「かき氷っスよ・・・食べた事ないんスか?」
「祭りに来たのは初めてでね」
シャリシャリとした氷の感触がしてすぐに溶けて行く。イチゴ味らしいそれは、いつも赤司家の食卓で食べている物と比べたら劣る物だと思っていたが・・・。
2460「あーいたいた赤司っち!!みんなで花火するんスから!!一人だけ帰らないで欲しいっス」
帰ろうとしていたのがバレて、黄瀬に腕を引かれて歩き出す。
中学二年の夏、お祭りに行った時の話。レギュラーの皆と桃井が居て。変な事件にも巻き込まれたが、結局最後手持ち花火をして遊ぶ事になったらしい。
浴衣姿の黄瀬は、軽やかな足取りで自分を連れて行く。
ふとその足が止まった。にこやかに屋台の店員に声をかける。
「はいっ・・・赤司っちにも」
「・・・なんだこれは?」
「かき氷っスよ・・・食べた事ないんスか?」
「祭りに来たのは初めてでね」
シャリシャリとした氷の感触がしてすぐに溶けて行く。イチゴ味らしいそれは、いつも赤司家の食卓で食べている物と比べたら劣る物だと思っていたが・・・。