tenni_idol
낙서 #2518土井利YEAR土利小話です…!
想いが通じ合ってついに迎えた初夜。
互いに正座をして緊張の面持ちで対面していたが、利吉が口を開く。
「あの…私ももう十八ですし、薹が立っていますが…」
自嘲気味に笑う利吉に半助が食い気味に抗議する。
「そんなことない!」
足を崩して利吉の方に寄り、両の手を取って訴えかけた。
「君はすごく綺麗だ。綺麗だよ。内面も、外面も…」
半助は続けて何かを言おうとして口を開けるが閉口し、また口を開けたと思えば結局閉口してしまった。
「あの、土井先生?」
心配そうに利吉が半助の顔を覗き込もうとすると半助が大きくため息を吐いた。
「…言葉を尽くしたいと思うのに君を前にすると言葉が出てこない。どれだけ君のことを好いているかどれだけ良いところがあるか伝えたくてふさわしい言葉を探してもどれも君には過少な気がして…こうも語彙を失うものなのか」
462互いに正座をして緊張の面持ちで対面していたが、利吉が口を開く。
「あの…私ももう十八ですし、薹が立っていますが…」
自嘲気味に笑う利吉に半助が食い気味に抗議する。
「そんなことない!」
足を崩して利吉の方に寄り、両の手を取って訴えかけた。
「君はすごく綺麗だ。綺麗だよ。内面も、外面も…」
半助は続けて何かを言おうとして口を開けるが閉口し、また口を開けたと思えば結局閉口してしまった。
「あの、土井先生?」
心配そうに利吉が半助の顔を覗き込もうとすると半助が大きくため息を吐いた。
「…言葉を尽くしたいと思うのに君を前にすると言葉が出てこない。どれだけ君のことを好いているかどれだけ良いところがあるか伝えたくてふさわしい言葉を探してもどれも君には過少な気がして…こうも語彙を失うものなのか」