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DOODLEA博、両片思い、Aさんの脱皮直後のしっぽを博が触らせてもらう話emergence「おお、ドクターか! ま、ドクターならいいか」
「Ace?」
不穏な言葉は聞こえたものの、続けられたどうぞ入ってくれという朗らかな声に従って、ドクターはその扉をくぐった。
陸上艦ロドス・アイランド号が炎国辺境のとある都市への停泊を許されて約二週間が経過した。手続きやらで走り回っていたドクターにもようやく一息つけるだけの時間が与えられ、ならば気心の知れた友と食事でもと考えたのは当然のことで、声をかけたその日の護衛を務めてくれていたフィディアの彼はドクターの言葉に一も二もなく頷いた。というのもこの古い湖の名前を冠した都市は昔から名産品である鱗獣の料理で有名であり、役所の担当者からも雑談のついでにあれこれと行きつけの店を教えてもらっていたからである。そのリストを手に向かった彼の私室はドクターも何度も訪れたことがあり、それどころかある時は酒瓶を片手に、ある時は酔っ払った彼に肩を貸しながらとそれなりの頻度でお邪魔したことがある程度には気安く訪ねられる場所だった。
4613「Ace?」
不穏な言葉は聞こえたものの、続けられたどうぞ入ってくれという朗らかな声に従って、ドクターはその扉をくぐった。
陸上艦ロドス・アイランド号が炎国辺境のとある都市への停泊を許されて約二週間が経過した。手続きやらで走り回っていたドクターにもようやく一息つけるだけの時間が与えられ、ならば気心の知れた友と食事でもと考えたのは当然のことで、声をかけたその日の護衛を務めてくれていたフィディアの彼はドクターの言葉に一も二もなく頷いた。というのもこの古い湖の名前を冠した都市は昔から名産品である鱗獣の料理で有名であり、役所の担当者からも雑談のついでにあれこれと行きつけの店を教えてもらっていたからである。そのリストを手に向かった彼の私室はドクターも何度も訪れたことがあり、それどころかある時は酒瓶を片手に、ある時は酔っ払った彼に肩を貸しながらとそれなりの頻度でお邪魔したことがある程度には気安く訪ねられる場所だった。