9293Kaku
DONEギリギリ間に合いました!ヽ(^o^)丿目玉焼き戦争 藍渙と喧嘩した。
原因は我ながらくだらない、目玉焼きに何をかけるか——馬鹿だ。自分でも馬鹿だと思う。そんなもの、醤油でも塩でも砂糖でも、好きにすればいいじゃないか——今なら冷静にそう言えるけれど。
今朝の俺は、どうかしていたんだ。
そもそもタイミングが悪かった。ただでさえ忙しい仕事に決算月が重なって、おまけに部下が大きなポカをやらかして尻ぬぐいする羽目になった。おかげでこの一週間、帰宅は連日深夜近くだ。
一緒に暮らしている恋人は夜に弱いから帰った時にはもう寝ている——藍渙は起きて待っていると言い張ったが、初日に食卓で寝ぼけてスープに顔を突っ込みそうになったので、待たなくていいと俺から言った。
ただいまと告げても返事の無い部屋は、家族を早くに亡くした俺には確かに少し辛い。それでも灯りは灯ってるし、テーブルには恋人手作りの夕食がラップをかけられて待っている。夜の遅い俺の胃に負担が少ないよう考えられた、野菜中心の煮物やあっさりしたスープ……美味しくないわけじゃないんだけどな……。
8270原因は我ながらくだらない、目玉焼きに何をかけるか——馬鹿だ。自分でも馬鹿だと思う。そんなもの、醤油でも塩でも砂糖でも、好きにすればいいじゃないか——今なら冷静にそう言えるけれど。
今朝の俺は、どうかしていたんだ。
そもそもタイミングが悪かった。ただでさえ忙しい仕事に決算月が重なって、おまけに部下が大きなポカをやらかして尻ぬぐいする羽目になった。おかげでこの一週間、帰宅は連日深夜近くだ。
一緒に暮らしている恋人は夜に弱いから帰った時にはもう寝ている——藍渙は起きて待っていると言い張ったが、初日に食卓で寝ぼけてスープに顔を突っ込みそうになったので、待たなくていいと俺から言った。
ただいまと告げても返事の無い部屋は、家族を早くに亡くした俺には確かに少し辛い。それでも灯りは灯ってるし、テーブルには恋人手作りの夕食がラップをかけられて待っている。夜の遅い俺の胃に負担が少ないよう考えられた、野菜中心の煮物やあっさりしたスープ……美味しくないわけじゃないんだけどな……。