Fringe_Weaver
DONENTストーリー後のWoLヤシュヤ・シュトラは、皆が知らない真実と隠された悩みを持っていた。そしてWoLもまた、彼女に言い出せなかったことがあった。お互いを知る中で、本当に大切にしたいものを見つける話。
注意点
・ヤ・シュトラがディシディア界に来たのは蒼天時期(エイシェント・テレポ)説が濃厚ですが紅蓮の話も普通に出てきます
・ヒカセンはひろし設定
前半WoL、後半ヤ・シュトラ視点
光明いつか忘れてしまっても
それは確かにここに在った
その日も、我々は変わらずひずみで戦闘を重ねていた。身体の疲労が大きくなってきた頃、ノクトの切り上げに私とセシルも同意し、マーテリアのもとに戻ることにした。拠点に到着すると、既に帰っていた他の仲間たちが騒然としていた様子だった。それを見て穏やかでは無い状況を察したセシルが先に口を開く。
「みんな、どうかしたの?」
「セシル、リーダー!ごめん、僕…」
私の姿を捉えた小さな騎士の彼が、縋るような面立ちで駆け寄ってきたかと思えば、すぐさま俯いて謝罪の言葉を漏らす。皆が心配そうに視線を向ける先には、何かを癒そうと施しを授けているマーテリアと、それを受ける静かに横たわるヤ・シュトラの姿があった。それを目視した私は心を曇らせながも、落ち着いて目の前で俯く彼に問う。
15843それは確かにここに在った
その日も、我々は変わらずひずみで戦闘を重ねていた。身体の疲労が大きくなってきた頃、ノクトの切り上げに私とセシルも同意し、マーテリアのもとに戻ることにした。拠点に到着すると、既に帰っていた他の仲間たちが騒然としていた様子だった。それを見て穏やかでは無い状況を察したセシルが先に口を開く。
「みんな、どうかしたの?」
「セシル、リーダー!ごめん、僕…」
私の姿を捉えた小さな騎士の彼が、縋るような面立ちで駆け寄ってきたかと思えば、すぐさま俯いて謝罪の言葉を漏らす。皆が心配そうに視線を向ける先には、何かを癒そうと施しを授けているマーテリアと、それを受ける静かに横たわるヤ・シュトラの姿があった。それを目視した私は心を曇らせながも、落ち着いて目の前で俯く彼に問う。