amelu
DONE両片想いのままフォンテーヌへと旅立った蛍と、それを見送ったカーヴェがスメールで再会したおはなし。カーヴェのデートイベントをやってあると雰囲気が掴みやすいかもしれないです。
推しかぷ幸せになぁ〜れ☆ の気持ちしかないので何卒ご容赦くださいませ。
琥珀色の記憶 キャラバン宿駅に到着したとき、少し風が強いことが気に掛かった。
防砂壁に吹きつける煙のような風砂を見ながら、このまま砂漠に出ていいのかカーヴェは思案した。だが、取り付けるのが難しくなってしまった蛍との約束を先延ばしにする気にはなれない。念のため大きめのストールを用意したのは正解だったかもしれない。畳んだそれを荷物から取り出して、蛍との待ち合わせに向かった。
蛍がフォンテーヌに渡って以降、会う約束を取り付けることもままならない。偶然を装って街角で会うこともない。理解しているつもりだったが、話の合う気のいい友人のままで彼女を見送ってしまったことを激しく後悔していた。もしカーヴェが蛍の恋人であったら、調査だとか依頼だとか理由を付けなくとも会いたいという気持ちだけで会いに行けるのだろう。
6412防砂壁に吹きつける煙のような風砂を見ながら、このまま砂漠に出ていいのかカーヴェは思案した。だが、取り付けるのが難しくなってしまった蛍との約束を先延ばしにする気にはなれない。念のため大きめのストールを用意したのは正解だったかもしれない。畳んだそれを荷物から取り出して、蛍との待ち合わせに向かった。
蛍がフォンテーヌに渡って以降、会う約束を取り付けることもままならない。偶然を装って街角で会うこともない。理解しているつもりだったが、話の合う気のいい友人のままで彼女を見送ってしまったことを激しく後悔していた。もしカーヴェが蛍の恋人であったら、調査だとか依頼だとか理由を付けなくとも会いたいという気持ちだけで会いに行けるのだろう。