nagi
DONEpaper wedding によせて。妄想15346873%でお送りします。いずれもネームレス。
意味分からないところの前段は割と以下の長編参照でわかるかと。
前編
https://poipiku.com/765322/6884445.html
後編
https://poipiku.com/765322/6884460.html
続きは次の投稿。
真白き夢のリアル 形だけの結婚式をしてからもう一年経ったなんて信じられないけれど、今日は結婚記念日。なんだかくすぐったい響きだ。どう切り出そうかなぁ、悪魔にとって一年経ったくらいなんでもないよなぁ、と考えあぐねていたところ、向こうから「絶対に邪魔されたくない、二人だけで過ごしたいから人間界に行く」と言われたときには驚きやら喜びやらで変な声を出してしまった。口では大人気ないと笑った反面、心の底から嬉しくて涙が出そうになったなんてことは秘密だ。
ロンドンの冬は寒い。晴れることなど殆どなく、小雨はすぐに雪に変わる。うちには暖炉なんて豪華なものはないからなおさら冷える。ヒーターはあるけれど、それよりも窓やドアからの隙間風のほうが厳しかったりする。最近上手く魔力を操れるようになった私は、それを有効活用しない手はないとアロマキャンドルの炎が暖炉のように暖かくなる魔法を使っている。おかげで心地よく暮らせるようになった。人間界で魔法を使いすぎるのはよくないが、このくらい許容範囲だ。これならルシファーが来ても寒くないだろう。
4210ロンドンの冬は寒い。晴れることなど殆どなく、小雨はすぐに雪に変わる。うちには暖炉なんて豪華なものはないからなおさら冷える。ヒーターはあるけれど、それよりも窓やドアからの隙間風のほうが厳しかったりする。最近上手く魔力を操れるようになった私は、それを有効活用しない手はないとアロマキャンドルの炎が暖炉のように暖かくなる魔法を使っている。おかげで心地よく暮らせるようになった。人間界で魔法を使いすぎるのはよくないが、このくらい許容範囲だ。これならルシファーが来ても寒くないだろう。
sinister_seagul
DOODLELucifer from the otome game ObeyMe! I thought he needed glasses because he would be SO MUCH HOTTER.Drawn on procreate 2022
nagi
PASTMCがいなくなっちゃった後の独白みたいなの。夏の空を見るとつい、死んだ後とか考えてしまうんだ。
苦手な人は読まないでくださいね。自分、泣きながら書いてますので(笑
それは、暑い、夏の日の。 今年もまた、この時期に人間界に来てしまった。
いつかはやめなければと思うが、そううまくはいかないようだ。
『私が死んだらルシファーの中で生きることができるから死ぬのは怖くないんだけれど、こんな風に寝そべってるだけのところを見られるのは、ちょっと嫌だねぇ』
そう言って笑っていた次の日、彼女の灯火は消え、そうして俺は宣言通り、彼女の一番美しい部分をこの身に取り込んだ。
幾度となくさまざまな境目を乗り越えてきたが、この日ばかりは慣れるものではないなと自嘲する。 彼女はこんな、抜けるような青空の元に生まれたのだろうか。
「悪魔には関係のないことだな」
随分と魔界に入り浸っていた彼女の墓には誰も訪れることはないようで、いつもこの日に、俺が綺麗にして俺が育てた薔薇を手向けている。まるで”人間”がそうするように。
1111いつかはやめなければと思うが、そううまくはいかないようだ。
『私が死んだらルシファーの中で生きることができるから死ぬのは怖くないんだけれど、こんな風に寝そべってるだけのところを見られるのは、ちょっと嫌だねぇ』
そう言って笑っていた次の日、彼女の灯火は消え、そうして俺は宣言通り、彼女の一番美しい部分をこの身に取り込んだ。
幾度となくさまざまな境目を乗り越えてきたが、この日ばかりは慣れるものではないなと自嘲する。 彼女はこんな、抜けるような青空の元に生まれたのだろうか。
「悪魔には関係のないことだな」
随分と魔界に入り浸っていた彼女の墓には誰も訪れることはないようで、いつもこの日に、俺が綺麗にして俺が育てた薔薇を手向けている。まるで”人間”がそうするように。