@looksick
DONEアライアンス・アライブ四周年おめでとうございます!エンディングよりしばらく後のシキさんのSSです。
捏造を含みますので苦手な方はご注意ください。
廻るものよ、 シキは墓の前にいた。
悲壮感はない。ただひたすら穏やかな表情でその冷たい石を眺めている。
そこから少し離れた傍らに、一本の細い樹木が植えられていた。
高さはシキより少し高いくらい。薄紅色の小さな花が枝のそこここで密集しながら開いている。
先日咲いたばかりだが早くも散り始めており、ひらりひらりと宙を舞いながら落ちていくその様は、儚くも美しく、風流であった。そういう花なのだとビビアンが言っていた。来年になればまた咲く。今度はもう少し成長し、花の数も増えるだろう。ゆえに今の姿に物悲しさはない。
ユキハ姫はその麗しき花木に“サクラ”と名付けた。
本当は別の似たような名前だったが、シキ達には発音が難しく、最終的に別途名を付けたのだ。
885悲壮感はない。ただひたすら穏やかな表情でその冷たい石を眺めている。
そこから少し離れた傍らに、一本の細い樹木が植えられていた。
高さはシキより少し高いくらい。薄紅色の小さな花が枝のそこここで密集しながら開いている。
先日咲いたばかりだが早くも散り始めており、ひらりひらりと宙を舞いながら落ちていくその様は、儚くも美しく、風流であった。そういう花なのだとビビアンが言っていた。来年になればまた咲く。今度はもう少し成長し、花の数も増えるだろう。ゆえに今の姿に物悲しさはない。
ユキハ姫はその麗しき花木に“サクラ”と名付けた。
本当は別の似たような名前だったが、シキ達には発音が難しく、最終的に別途名を付けたのだ。