ume8814
DOODLE文章整理初めの一歩 一つだけ火の灯った油に照らされる寝所でこうして向き合うのは何度目だったか。膝を突合せてもう覚えていないほど繰り返した行為。それなのに、こうしてするりと顔を寄せると音が聞こえてきそうな程にかたく目を瞑る姿は何度見ても愛らしい。力み過ぎて小さく震えている睫毛の際に口付ける。薄い瞼の下で瞳がかすかに動くのがわかった。
そのまま頬に額にと軽く口付けていくと僅かに強ばりが解けていく。
「たか」
合間合間に名前を呼ぶと、それに応えるようにして小さく息を飲む音が聞こえてくる。
そろそろ頃合だろうか。最初に比べたら随分と力の抜けた唇に触れる。やわやわとした感触を楽しんでいると、僅かな身動ぎと視線を感じて、それからほんの少しだけ、ピッタリと閉じられていた唇が綻ぶのがわかった。
2330そのまま頬に額にと軽く口付けていくと僅かに強ばりが解けていく。
「たか」
合間合間に名前を呼ぶと、それに応えるようにして小さく息を飲む音が聞こえてくる。
そろそろ頃合だろうか。最初に比べたら随分と力の抜けた唇に触れる。やわやわとした感触を楽しんでいると、僅かな身動ぎと視線を感じて、それからほんの少しだけ、ピッタリと閉じられていた唇が綻ぶのがわかった。