はととぎ
DONE【創作BL】美形×平凡男だけど幼馴染の男と結婚する事になった2「瞬ちゃんただいまー」
ガチャリと鍵を開ける音がしたかと思うと、玄関から彗の間伸びした声が聞こえてきた。
俺は夕飯の準備をしていた手を止めて彗を迎えに行く。
「おかえり彗!すまん、俺もさっき帰ってきたばかりでまだ飯の準備が…」
そう言いかけたところで彗が持っているものに気づいた。
「…随分大荷物だな」
彗は右手に赤い花束を抱え、もう片方の手にはケーキらしき箱を持っていた。
「俺たちが結婚して今日でちょうど1ヶ月でしょ?ちゃんとお祝いしたいなーって思って」
「気持ちは嬉しいけど…ちょっと大袈裟じゃないか」
彗は昔からサプライズ好きで毎年俺の誕生日をマメに祝ってくれてはいたがまさかここまでするとは。
どうやらこいつがモテる理由は顔だけじゃないらしい。
3055ガチャリと鍵を開ける音がしたかと思うと、玄関から彗の間伸びした声が聞こえてきた。
俺は夕飯の準備をしていた手を止めて彗を迎えに行く。
「おかえり彗!すまん、俺もさっき帰ってきたばかりでまだ飯の準備が…」
そう言いかけたところで彗が持っているものに気づいた。
「…随分大荷物だな」
彗は右手に赤い花束を抱え、もう片方の手にはケーキらしき箱を持っていた。
「俺たちが結婚して今日でちょうど1ヶ月でしょ?ちゃんとお祝いしたいなーって思って」
「気持ちは嬉しいけど…ちょっと大袈裟じゃないか」
彗は昔からサプライズ好きで毎年俺の誕生日をマメに祝ってくれてはいたがまさかここまでするとは。
どうやらこいつがモテる理由は顔だけじゃないらしい。
はととぎ
DONE【創作BL】美形×平凡男だけど幼馴染の男と結婚することになった2×××年。
ニホンではここ十数年で同性同士の結婚も認められるようになり、中には結婚で得られる法的・社会的メリットに魅せられて同性の友人同士で形だけの結婚をする層が急増した。
同性パートナーに対する世間の目が少しずつ変わってきているのは喜ばしいことだが、その反面独身者の肩身は狭くなる一方だ。
だからといって俺は結婚なんてするつもりはなかったのだが。
「おい起きろ。遅刻するぞ」
俺は隣で寝ている男の体を揺すって起こそうとすると、男は布団から手を出してひらひら振った。
「…あと5分」
「そう言ってお前いつもギリギリまで寝てるじゃねえか。今日こそは早く起きるって昨日言ったよな?」
「うーん……」
俺がもう一度体を揺らすと、ようやく男は体を起こした。
5058ニホンではここ十数年で同性同士の結婚も認められるようになり、中には結婚で得られる法的・社会的メリットに魅せられて同性の友人同士で形だけの結婚をする層が急増した。
同性パートナーに対する世間の目が少しずつ変わってきているのは喜ばしいことだが、その反面独身者の肩身は狭くなる一方だ。
だからといって俺は結婚なんてするつもりはなかったのだが。
「おい起きろ。遅刻するぞ」
俺は隣で寝ている男の体を揺すって起こそうとすると、男は布団から手を出してひらひら振った。
「…あと5分」
「そう言ってお前いつもギリギリまで寝てるじゃねえか。今日こそは早く起きるって昨日言ったよな?」
「うーん……」
俺がもう一度体を揺らすと、ようやく男は体を起こした。