46nosuke_sky
SPOILER昔話と所属理由ーーまだ私が幼い頃の話です。私は、毎日のように雨林に通って居ました。とある星の子に会うためです。彼女はとても歌が上手でした。その長い髪を雨に濡らして。何時も、何だか懐かしい気分になるような歌を歌っていました。
彼女に初めて出会ったのはどれ程前になるか。私が道に迷って濡れ鼠になりながら水路沿いを歩いていました。颯爽と現れた彼女は私の姿に笑いながら手を引いてくれました。
『こんなところで何してたの?面白い子だね!』
その言葉に恥ずかしさと、よく分からない甘酸っぱい感情を覚えました。それが何だったのかはもう分かりたくありません。
その日から、雨林に行く度に彼女は私と遊んでくれました。気づけば殆ど毎日のように通っている自分がいました。
そんな日々は突然に終を迎えました。私は見てしまいました。彼女の光が何者かの手で散らされるのを。彼女の命が終わる瞬間を。
私は涙が枯れるまで泣きました。泣き疲れて眠るまでずっと、彼女の傍で。
そして決心しました。彼女を殺した相手に復讐をする。それが叶うその日まで、生き続けると。
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『毎度どうもあ 651