8kawa_8
PAST東幼馴染(カプ無し)です。まほやくに触れてから1か月ほどで(つまりは2部実装前に)書いて、本垢に掲載していた物語です。
そういえば掲載場所から撤退して以降、再掲できてないな~とおもったので。折角だからちょっと手直ししてここに掲載。
私はレ受ばかり書いてますが、実は東おさなな主従のオタクです。
半世紀先の追憶(※キャプションにも書きましたが、2部始動前に書いた話です。齟齬だらけです)
目の前に広がる光景を前に、心の声のまま「珍しいな」と口にする。ふふんと得意げに口角を上げながら「だろう?」と返した子どもの手に収められていたものは、実技科目で使うような魔道具ではなく、魔法に関する学問書だ。
ファウストが日頃の講義で使うものとは違う。真新しさは感じられずに若干の古めかしささえ覚えるそれは、おそらく魔法舎に保管されている蔵書の中から引っ張り出されたものだろう。隙あらば座学に対する文句を垂れて、実技への転向を求める男が持つにはあまり似付かわしくもない。
似付かわしくないといえば、彼と顔を合わせた場所もそうだった。
17388目の前に広がる光景を前に、心の声のまま「珍しいな」と口にする。ふふんと得意げに口角を上げながら「だろう?」と返した子どもの手に収められていたものは、実技科目で使うような魔道具ではなく、魔法に関する学問書だ。
ファウストが日頃の講義で使うものとは違う。真新しさは感じられずに若干の古めかしささえ覚えるそれは、おそらく魔法舎に保管されている蔵書の中から引っ張り出されたものだろう。隙あらば座学に対する文句を垂れて、実技への転向を求める男が持つにはあまり似付かわしくもない。
似付かわしくないといえば、彼と顔を合わせた場所もそうだった。