hankisamurijan
MOURNING相田さんの稀半敦本寄稿用に書いていたのですが、ハジメテの寄稿に気合いだけが空回りし長くなったので没ったやつです🤣明日のイベント参加される皆様たのしんでくださーい✨
※アッくんがとても可哀想
※キャバオーナー軸捏造
※アッくんに彼女がいる設定なのでモブ彼女出ます
柔らかな春の記憶がある。
花見の約束をしていた。
仕事の都合で延期を重ねた約束が果たされた日、桜の見頃はとうに過ぎ、訪れた桜の名所の地面は散った花弁で埋め尽くされていた。
早朝からはりきって弁当を作ったと嬉しそうにしていた恋人の姿を知っているから、敦は彼女に声をかけることが出来なかった。どう謝るべきか模索している敦を尻目に、彼女はピンク色に変貌した地面にそっと踏み込み、そして腰を落とすと花弁を手のひらに掬う。勢い良く振り返り敦を見上げた彼女は、満面の笑みを浮かべ「ふわふわしてる!」と、嬉々とした声をあげた。
思わぬ反応に敦が何も言えずたじろいでいると、立ち上がった彼女は手を出すように命じてくる。困惑したまま敦が指示に従うと、彼女の両手いっぱいに積み上がっていたピンクの花弁をめいっぱい乗せられる。確かに、ふわりと柔らかかった。
16018花見の約束をしていた。
仕事の都合で延期を重ねた約束が果たされた日、桜の見頃はとうに過ぎ、訪れた桜の名所の地面は散った花弁で埋め尽くされていた。
早朝からはりきって弁当を作ったと嬉しそうにしていた恋人の姿を知っているから、敦は彼女に声をかけることが出来なかった。どう謝るべきか模索している敦を尻目に、彼女はピンク色に変貌した地面にそっと踏み込み、そして腰を落とすと花弁を手のひらに掬う。勢い良く振り返り敦を見上げた彼女は、満面の笑みを浮かべ「ふわふわしてる!」と、嬉々とした声をあげた。
思わぬ反応に敦が何も言えずたじろいでいると、立ち上がった彼女は手を出すように命じてくる。困惑したまま敦が指示に従うと、彼女の両手いっぱいに積み上がっていたピンクの花弁をめいっぱい乗せられる。確かに、ふわりと柔らかかった。