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PROGRESS素とキャプテンと遡及の間みたいなイメージの航と、素と夢中とエクの間みたいなイメージの納の、棺と人魚と吸血鬼とファンタジーパロでいいよ話
ファンタジー人魚パロ航納海は凪いでいた。あまりにも静かで船員達のかけ声がよく響く。“それ”は始め小さなボートかと、見つけたときには思った。しかし波間を縫って流されてきたのはボートよりも一回り小さな……棺だった。
棺は海を漂っていた割に劣化も見られず、甲板へ引き揚げる際に見えた底の方にはフジツボ一つすら付かず、綺麗なもので。
「キャプテン! 早く開けましょうよ。きっとお宝が入ってますって!」
「いやいや待てってお前、これ宝箱じゃなく棺桶だぞ? 水葬された遺体が入ってたらどうすんだ」
「遺体が入ってたら……気味が悪いどころか呪われるんじゃないか? キャプテン、やっぱ海に戻そうぜ」
皆口々にああでもないこうでもないと開けるか開けないかの押し問答が始まり、私はこめかみを押さえながら決断する。
2201棺は海を漂っていた割に劣化も見られず、甲板へ引き揚げる際に見えた底の方にはフジツボ一つすら付かず、綺麗なもので。
「キャプテン! 早く開けましょうよ。きっとお宝が入ってますって!」
「いやいや待てってお前、これ宝箱じゃなく棺桶だぞ? 水葬された遺体が入ってたらどうすんだ」
「遺体が入ってたら……気味が悪いどころか呪われるんじゃないか? キャプテン、やっぱ海に戻そうぜ」
皆口々にああでもないこうでもないと開けるか開けないかの押し問答が始まり、私はこめかみを押さえながら決断する。