穴沢弐段
DONEWebイベント【辺獄にも星は輝く】イメージ小説(SS)辺獄にも星は輝く「─さよなら、だ!」
『ま、まて、まてェッ!』
『末だ、拙僧には奥の手がッ・・・・・・ ─!』
あぁ、つまらぬ、つまらぬ。まだこの遊戯を続け快楽を貪り一切を嘲弄してやりたいのに──
『嗚呼・・・・・・ 何時の世で、あろうと・・・・・・ 』
『悪事とは・・・・・・ うまく、運ばぬ・・・・・・ もの、です、なァ─』
───気がつくとそこは闇だった。
堕ちているのか、浮上しているのか、上下左右前後も解らぬ自分の手元すら見えない闇。
そも自分は“人”の形を保っているのかさえも判然としない。
『暗き闇底、いや、底なのかも定かではない、か・・・』
《死後さばきにあう》仏の教えだとして極楽浄土に行ける訳も無し、天国などもっての他。地獄の業火に焼かれるのもまた一興─
790『ま、まて、まてェッ!』
『末だ、拙僧には奥の手がッ・・・・・・ ─!』
あぁ、つまらぬ、つまらぬ。まだこの遊戯を続け快楽を貪り一切を嘲弄してやりたいのに──
『嗚呼・・・・・・ 何時の世で、あろうと・・・・・・ 』
『悪事とは・・・・・・ うまく、運ばぬ・・・・・・ もの、です、なァ─』
───気がつくとそこは闇だった。
堕ちているのか、浮上しているのか、上下左右前後も解らぬ自分の手元すら見えない闇。
そも自分は“人”の形を保っているのかさえも判然としない。
『暗き闇底、いや、底なのかも定かではない、か・・・』
《死後さばきにあう》仏の教えだとして極楽浄土に行ける訳も無し、天国などもっての他。地獄の業火に焼かれるのもまた一興─