いさな🌱
DONE既刊「彼女と彼の大団円」の設定をベースに、告白できなかった場合の軸のお話。冒頭に「彼女と彼の大団円」と同じ展開があります。ボーダーを辞めたひゃみさんと忘れられない辻󠄀ちゃんの大人になった頃のお話。
※捏造、年齢操作があります。
※モブがたくさんしゃべります。(名前ありモブもいます)
🎪うそつきたちの約束は学校帰り、ボーダーへと向かう道。
「三十歳になった時にさ……お互い彼氏彼女がいなかったら、結婚しちゃおうか?」
ひょんな話の流れから、ひゃみさんは俺にそう言った。それに思わず固まる。
「……お、俺はまぁ分かるけど……ひゃみさんは大丈夫でしょ?」
真に受けて照れてしまった俺とは対照的に、ひゃみさんはいつもと変わらない顔で「分かんないよ」と言ってくる。照れた自分を恥じて少しムッとした俺に、ひゃみさんは「どうしたの?」と聞いてくるものだから、頬をさすりながら「なんでもない」と答える。少しだけ笑った彼女は、それを深追いすることなく「そう」と返し、前を向いた。
「……あ、ねぇ辻くん」
クンクンと、制服の裾を軽く掴まれる。俺は素直に、彼女が指差す方向へと視線を向けた。そこには、店の前に置かれたガチャガチャが数台並んでいる。
16937「三十歳になった時にさ……お互い彼氏彼女がいなかったら、結婚しちゃおうか?」
ひょんな話の流れから、ひゃみさんは俺にそう言った。それに思わず固まる。
「……お、俺はまぁ分かるけど……ひゃみさんは大丈夫でしょ?」
真に受けて照れてしまった俺とは対照的に、ひゃみさんはいつもと変わらない顔で「分かんないよ」と言ってくる。照れた自分を恥じて少しムッとした俺に、ひゃみさんは「どうしたの?」と聞いてくるものだから、頬をさすりながら「なんでもない」と答える。少しだけ笑った彼女は、それを深追いすることなく「そう」と返し、前を向いた。
「……あ、ねぇ辻くん」
クンクンと、制服の裾を軽く掴まれる。俺は素直に、彼女が指差す方向へと視線を向けた。そこには、店の前に置かれたガチャガチャが数台並んでいる。
いさな🌱
SPOILER🎪【エワ展示】遠距離恋愛している大人辻ひゃみ辻󠄀くん視点・冒頭部(寄稿)野村様が「彼女と彼の大団円」を読んで描いてくださった、「彼女と彼の大団円」の辻󠄀くん視点のお話の冒頭部です。
全文は本編をご購入の方のみ閲覧いただけます。
▼合わせて読んでほしいサンプル
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19205460 6
いさな🌱
SPOILER🎪【エワ展示】遠距離恋愛している大人辻ひゃみ辻󠄀くん視点(寄稿)野村様が「彼女と彼の大団円」を読んで描いてくださった、「彼女と彼の大団円」の辻󠄀くん視点のお話です。
本編のエピソードから抜粋して描いてくださっているので、その点ご留意ください。
※犬飼隊ルーキーの後輩くんの顔出し捏造があります。
PW:ラストの文章「〇〇〇〇いうわけだ。」の〇部分4文字 13
いさな🌱
DONEこの度は辻ひゃみ本手に取っていただき、ありがとうございました❣️お付き合いしている辻ひゃみのバレンタインデー🍫を前にしたお話です。
短いですが、楽しんでいただけますと幸いです💝 2234
いさな🌱
INFO2/12の吾が手に出す【付き合ってる】辻ひゃみ社会人年齢詐称ものの本文サンプルです。※ひゃみさんがボーダーをやめるなど、多くの捏造を含みます
よろしくお願いいたします!
【サンプル】彼女と彼の大団円(辻ひゃみ)遠征や幾度の大規模進行……様々なことが起きたけれど、結果私たちは、鳩原先輩をなんとか無事取り戻した。
帰ってきた鳩原先輩は、もう戦闘員には戻れるような状態ではなくて。長い長い聴取の上、ようやく解放され、そして記憶を消されてこの組織を去った。
二宮さんは律儀な人だ。
鳩原先輩を取り戻すという約束を果たし、組織から待ち侘びられていた役職へと転任し、二宮隊は、そのまま解散となった。
言葉の足らない二宮さんのことを、私たちは理解している。あの人が、私たち後進のためにポストを空けたことを。現状に停滞するのではなく、羽ばたいて行けと言いたいことを。けれどすぐに切り替えられるわけでもなく、私たちは三人で、暫定犬飼隊となった。二人の息の合った戦い方は、人数不利もものともせず結果を残した。けれど目的を失ったようで、私たちの間に流れる空気は、今までのものとは少し変わっていた。
5815帰ってきた鳩原先輩は、もう戦闘員には戻れるような状態ではなくて。長い長い聴取の上、ようやく解放され、そして記憶を消されてこの組織を去った。
二宮さんは律儀な人だ。
鳩原先輩を取り戻すという約束を果たし、組織から待ち侘びられていた役職へと転任し、二宮隊は、そのまま解散となった。
言葉の足らない二宮さんのことを、私たちは理解している。あの人が、私たち後進のためにポストを空けたことを。現状に停滞するのではなく、羽ばたいて行けと言いたいことを。けれどすぐに切り替えられるわけでもなく、私たちは三人で、暫定犬飼隊となった。二人の息の合った戦い方は、人数不利もものともせず結果を残した。けれど目的を失ったようで、私たちの間に流れる空気は、今までのものとは少し変わっていた。