kirche_is_dcst
DONEEine kleine Nachtmusikタグで書かせていただくイメレスのやつ
enさんのイメレスで弦楽デュオ千ゲネタ
終わりましたややえち
……その音は、とても心地よくて。
清冽で、包み込むようにやわらかい旋律が、自分の音と重なり溶け合う瞬間が、とても好きだった。
どこまでもストイックに音楽に向き合う彼の音が変わったのは、ほんの些細なことがきっかけだった。
若年ながら、すでに第一線で活躍するチェリストである彼と知り合い、デュオを組み、公私共にパートナーとして暮らし始めてから、ちょうど一年。
その日はアルバイト先のバーでのマジックショーが大盛況で、上機嫌で帰宅した。
自然、口数が多くなるこちらの話を、煩がるでもなく。あ"ぁ、と相槌を打ちながら彼は聞いてくれていた。
「 それでね、店のお客さんに、大学でチェロを専攻してる人がいて。……チェロは大きさとフォルムがちょうど、こいびとを抱き抱えてるみたいで、演奏中にきもちよくなっちゃうことがあるんだって聞いたの」
1570清冽で、包み込むようにやわらかい旋律が、自分の音と重なり溶け合う瞬間が、とても好きだった。
どこまでもストイックに音楽に向き合う彼の音が変わったのは、ほんの些細なことがきっかけだった。
若年ながら、すでに第一線で活躍するチェリストである彼と知り合い、デュオを組み、公私共にパートナーとして暮らし始めてから、ちょうど一年。
その日はアルバイト先のバーでのマジックショーが大盛況で、上機嫌で帰宅した。
自然、口数が多くなるこちらの話を、煩がるでもなく。あ"ぁ、と相槌を打ちながら彼は聞いてくれていた。
「 それでね、店のお客さんに、大学でチェロを専攻してる人がいて。……チェロは大きさとフォルムがちょうど、こいびとを抱き抱えてるみたいで、演奏中にきもちよくなっちゃうことがあるんだって聞いたの」