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    kirche_is_dcst

    @kirche_is_dcst

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    千ゲ生産業。左右相手完全固定。千左固定。カプ固定だけど主人公総攻めの民なので千は全宇宙抱けるとは思ってる。逆はアレルギーなので自衛。
    基本フェチ強めのラブイチャ。ワンクッション置いてるけど時々カオスなものも飛び出します。
    受けの先天性・後天性にょた、にょたゆり、パラレル、年齢操作やWパロもあり。みさくら、♡喘ぎ多め。たまにゲがかわいそうなことに。(要注意案件はキャプションに書いてます)
    最近小説AIと遊んでます。
    一時期特殊性癖チャレンジをしてた関係で触手とかなんか色々アレなやつもあります。

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    kirche_is_dcst

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    Eine kleine Nachtmusik

    タグで書かせていただくイメレスのやつ
    enさんのイメレスで弦楽デュオ千ゲネタ
    終わりましたややえち

    #現パロパラレル千ゲ
    genparoParallelChigae
    #音楽家パロ
    parodyOfAMusician

    ……その音は、とても心地よくて。
    清冽で、包み込むようにやわらかい旋律が、自分の音と重なり溶け合う瞬間が、とても好きだった。
    どこまでもストイックに音楽に向き合う彼の音が変わったのは、ほんの些細なことがきっかけだった。
    若年ながら、すでに第一線で活躍するチェリストである彼と知り合い、デュオを組み、公私共にパートナーとして暮らし始めてから、ちょうど一年。
     その日はアルバイト先のバーでのマジックショーが大盛況で、上機嫌で帰宅した。
    自然、口数が多くなるこちらの話を、煩がるでもなく。あ"ぁ、と相槌を打ちながら彼は聞いてくれていた。
    「 それでね、店のお客さんに、大学でチェロを専攻してる人がいて。……チェロは大きさとフォルムがちょうど、こいびとを抱き抱えてるみたいで、演奏中にきもちよくなっちゃうことがあるんだって聞いたの」
    「 ほーん」
    そう返して、彼は視線を上げると手招きをした。招かれるまま側に寄ると、ぐい、と腰を引き寄せられて。
    脚の間に斜めに腰掛けるかたちで、固定された。肩にもたれかかるように首を支えられ、もう片方の手が腰に回される。
    「 千空ちゃん?」
    呼びかけに応じて、指先が、調弦するように、耳元をくすぐった。
    ……ああ、この位置はG(ゲー)線だ。
    ということは、今現在、自分はチェロに見立てられているらしい。
    腰に回された手は、弓を構えるカタチで。
    そのまま、腹部を滑っていく。
    「 ……んッ、……ぁ…… 」
    顔が、とても近くて。……彼のチェロはこんな位置で彼の顔を見ているのだ、となんだか不可思議な気持ちになった。
    「 ……ふ……ぁあ…… 」
    呼吸を感じる距離と、触れる感触に。
    知らず、身体が敏感になっていく。
    ……まるで、彼に奏でられる楽器になったようだ。きっちり一フレーズぶん奏でたあと、彼は首を支えてこちらの身体を浮かせ、膝に座らせた。
    そして、そのまま抱き寄せてくちびるを重ねる。
    「 ……なるほどな。参考になった」
    そう言って、あたまをなでてから、耳元で囁いた。

    「 ……そうだ、知ってっか?……チェロは、人間の……特に男の声に、一番近ぇ楽器なんだぜ?」

     そんな、思わせぶりな言葉の翌日のコンサート。……彼の演奏は素晴らしかった。
    いつものストイックさに加えて、なんとも言えない艶があって。
     そして。
    千空の弓がG線上をすべるたび、熱っぽく耳元で囁かれているような錯覚を覚える。
     まさに、それは昨夜聴かされたとおり、彼の『声』だった。
    こんな声を、この距離でこれからも聴いてしまったら。……そう考えるとゾクゾクした。

     どうにか演奏を終えて。
    ステージのあと、千空にしばらくデュオを休止したい旨を申し出た。
    「 あ"ぁ?……どういうこった?」
    「 ……だって……ステージの上であんな声で囁かれたら……俺……イッちゃう…… 」
    千空は怪訝そうに眉を顰めたあと、ぐいっとゲンの手を引いて。
    抱きしめながら、耳元で問いかける。
    「 ほーん。……俺の声が、そんなに良かったかよ?」
    「 ……ッ、ちょ……、せんく、ちゃ…… 」
    戸惑うゲンの耳に軽くくちづけて、低く艶のある声でわらうと、吐息まじりに囁いた。
    「 ……じゃあ、俺の声でイっちまえよ」
    「 ─────……ッ !」
    その声に、たまらなくなって。
    ぎゅっと千空にしがみついた。ぴくぴくと細かく身体が痙攣して、直後に倦怠感が襲ってくる。
    崩れかけた肢体を抱きとめて、額にくちびるを落とすと、千空はまたわらった。
    「 ……俺の声に一番近ぇ楽器はコイツだが、俺の手で一番いい音を奏でる楽器はテメーだ、ばーか」
    ……誰が離すかよ。
    剣呑な顔でそう告げられて、愛器を抱えるのと同じ仕草で抱きしめられて。

    ……あとはもう。
    耳に心地よい、彼の音に溺れた。
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    ゆき📚

    DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ
    続きました。現パロです。
    諦める事は無い大学生とその同級生&情緒ががったがたな会社員とその同僚があーだこーだとそれぞれ話しております。割合的には社会人組の比率が高いです。
    相変わらず諸々雑な感じですが
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
    【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ 自分の頬に触れたまま静かに泣くその人をただ見守る事しかできなかった。
     「すまない」
     時折落ちる雫に気がつかなければ泣いているのかも分からない程に静かに泣くその人は今どんな顔でその雫を零しているのだろう。
     なんと声をかけたらいいのかそもそも声をかけてもいいのか
     こんな時、きっと名前を呼ぶだけでも何か、
     何か目の前のこの人の涙を違うものにしてあげれたんじゃないのかと
     そう思うのは傲慢なのだろうか
     
     *****
     
     「エレン」
     講義の終わりを告げるチャイムの音が鳴り、静かだった教室内が波の様にざわつき生徒たちが散り散りに教室から出て行く中まったく動く様子も見せずぼんやりとした表情のまま固まっているエレンに隣に座って同じ講義を受けていたアルミンは心配の眼差しを彼に向けながら恐る恐る肩をポンとたたいてもう一度名前を呼んだ。
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