ちゅんちゅんと鳥の囀りが聞こえてくる。
頭をシーツに擦り付けるとゴリゴリとした感触がした。
珍しくデアンが寝ており、どうやら腕枕をしてくれたようで頭の下にがっしりとした腕がある。
彼と同じ目線で顔を合わせるなんてそうないのでなんだか新鮮な感じ。
寝てることをいいことにほっぺたを触ってみたり三つ編みが解けた髪をいじったり。
するともぞりと動き、目がゆっくり開く。
「あ、いざっく…」
「おはよう、デアン。君もそんな顔するんだねぇ」
眠そうな顔で名前を呼ばれ思わず笑ってしまう。
ここにきて随分人間らしくなったなと思い起きあがろうとする。
「っ?!あ、いたたた…いたい…」
「すまない…、無理をさせたようだな」
ずきんっと腰に痛みが響きぼふんっと枕に埋もれる。着替えをとってくるとデアンがベッドを出る。…立てなくなるほどしたかなぁと思い横になるとデアンの背中や肩に沢山の引っ掻き傷と噛み跡がついていて顔が一瞬で熱くなる。爆発したとは言わずとも湯気くらいは出てると思う。
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