メ○カリに処女権売ったのがバレてお仕置される白夜叉(督白) 「先日、風紀を著しく乱す事件があった。メ〇カリで白夜叉の処女権が300円で出品されていたのだ。とりあえずモブ銀にするわけにはいかないので俺が落札しておいた。NTR桂銀になることもやぶさかではなかったのだが、命の危機を感じたため、実に惜しいが高杉に食券5枚にて譲渡した。以上」
それだけ言うと桂は、名残惜しそうに部屋を出ていく。あまりに焦らすものだから、高杉に「とっとと出てけ」と蹴飛ばされた。
そして、部屋には俺と高杉だけが残される。
「さて、銀時」
高杉が、場違いなほど穏やかな声色で言う。
「俺の勘違いじゃなけりゃ、俺とテメェは付き合ってるはずだよな」
「ハイ、コウサイサンカゲツメカトゾンジマス」
「聞いてやるよ。言い訳を言ってみろ」
「いや、違うんだよ。ほんと違うんだって高杉くぅん。いやね。みんなで酔っててさ。俺だけじゃないんだよ、ほんと、その場にいたやつみんなで出したんだよ、メ〇カリに」
「ちなみに、テメェが飲んでた連中にはすでに事情聴取は済ませてるんだが」
「ひえっ」
「聞いたぜ、テメェ、俺のことを玉無しだの腰抜けだのインポだのと、散々言ってくれたらしいじゃねぇか」
「あ、いや、その、だって、おまえ、全然手を出して来ないし……」
「そーかいそーかい。俺ァ、お前のこと大切にしてやるつもりで、我慢してたんだが……それじゃあ、テメェには欲求不足だったらしいなぁ」
「ひえっ」
高杉がゆっくりと、にじり寄ってくる。
「脱げよ、お望み通り抱いてやらぁ」
声色は不気味な程に優しい猫撫で声だ。しかし、その目は一切笑っていない。
ああ、めちゃくちゃお怒り申し上げられている。
「あ……いや、その……」
「あ?テメェに拒否権があると思ってんのか?テメェ処女権は俺が落としたんだぜ」
「いやいやあんなのジョークじゃん」
「じゃあ、テメェ俺以外のやつに処女やる気か?」
「うっ」
「銀時ィ、俺は別にテメェをいたぶったり嬲ったりしようってんじゃねェんだぜ?」
「恋人に使う言葉じゃねぇんだけど……。穏便に話し合おうぜ?な?」
「自分で脱ぐか、俺に脱がせられるか、どっちがいい」
有無を言わせぬ言葉に、俺はついに年貢の納め時かと、観念せざるおえないのだった。