Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    mamedaihuku228

    @mamedaihuku228

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 5

    mamedaihuku228

    ☆quiet follow

    エリオス8章ネタバレ。ビリグレで捏造ありです。

     冷たい手足の指先を、父がささくれた大きな手で温めてくれる。ビリーはたった一枚の毛布とベッドを、父と一緒に身を寄せ合う様にして包まって、互いに寒さをしのいでいた。
    あらゆる地域を回ってマジックを披露する父の収入は不安定で、狭い部屋にベッドを無理やり置いたような、何の設備も無い相部屋の格安のホテルに泊まる事なんてザラである。しかしビリーにとって、ベッドの狭さや寒さよりも気になるのが埃っぽい部屋の事だった。別のベッドで眠る男も、身なりやこういった格安のホテルに泊まる事からして、ビリー達と同じく金銭に余裕がないのだろう。だから彼から汗や男独特の濃い匂いがしても仕方がない事なのだ。それでも少々潔癖の気があるビリーにしてみれば、それも眉を顰めてしまう。それに何よりも、こういったセキュリティやプライバシーなんて存在しない場所では、窃盗が起こりやすい。ビリーももっと幼い頃に、ここと似たようなホテルで昼寝をしていたら、ポケットに入れて置いたお菓子と小銭が盗られそうになったのだ。幸いトイレから帰ってきた父がそれを取り返してくれたが、あれ以来誰かといる時は警戒するようにしている。
    汚い部屋に、相部屋の男。眉を寄せながら明日のために少しでも身体を休ませようとするが、ビリーは中々寝付けないでいる。そんな時、同じベッドで眠る父が「ビリー」と小声で名を呼んだ。
    両親を失い、その親友である父はたった一人でビリーを育ててくれた敬愛する人物だ。しかし今日ばかりは彼を恨まずにはいられない。
    この三日間、サーカス団のピエロ役として父は得意のマジックやジャクリングなどを披露していたのだが、それらが無事に終え、いざ団長から収入を貰おうとしたら、予定されていた報酬よりずっと少ない金額を渡されたのだ。予想していた集客率が取れず、マイナスとなった分を父の報酬から引いたのだ。さすがのビリーも文句を言おうとしたが、父は二、三度会話をすると、その僅かな報酬だけを受け取って、帰路へ着いてしまった。帰り際、父は「仕方がない」とだけ言ってビリーの手を取り微笑んでいた。ここのセクターが連続で最下位となり、治安が悪く住民に余裕が無くなっていると教えられたが、それでもビリーにとっては納得出来なかった。父はピエロとしての役割を正しく果たせたし、ちゃんとした技術で子供や大人を楽しませた。それなのに、その対価があれっぽっちの報酬だなんて、納得出来る筈がないのだ。なのでビリーは眠っているふりとも、不機嫌で黙り込んでいるとも取れるよう、瞼を閉じて口を閉ざしていた。父もそれに気が付いているのか、小さく笑ってこそりと話し出す。
     相部屋の相手に聞こえない程度の声で、父は沢山の話をするのだ。新しいマジックの事、ビリーが気に入って食べている不思議な味の飴玉の事、昨日夢で見た耳の垂れた子犬の事。そうしてこのセクターの楽しい場所や美味しいお店、ここから見える星の話もしてくれた。沢山の話をした父は、「不思議だなぁ」と呟いた。
     このニューミリオンの何処のセクターに行っても、夜の星の美しさは変わらない。連続で優勝しているセクターで空を見上げても、ずっと最下位のこのセクターでも、いつだって星は美しくそこにいてくれる。点と線を結び、様々な星座を描き、沢山の人々の道標となってくれる。
     あれがオリオン座、こいぬ座、そしてシリウス。窓際のベッドから見上げられるそれを、父は指を差して教えてくれた。その頃にはビリーもすっかり機嫌が直って、父の話に聞き入っては「それで?」と話を強請る様になっていた。父はそれを微笑ましいように目を細めると、沢山話したせいか何度か咳をした。慌てて手でそれを押さえると、父が小さなビリーをぎゅっと抱きしめる。「すまない」と呟いて。
    「お前にも、見つかるといいなぁ。傍にいて、支えてくれる星が」
     父の言葉の意味がわからず、だけどビリーは「もうお話はいいよ」と、その背中を撫でた。

     そこからも父とビリーの生活は変わらず、狭くて暗いホテルで泊まる日もあったが、ビリーの年齢が上がるにつれ、父の認知度は上がり、少しずつだが収入は安定していくようになっていった。ビリーも父の手伝い以外でも他のバイトをしたりと、便利屋のような事をして、それなりに忙しく幸せな日々を過ごしていた。だけどその幸せはあっという間に終わってしまった。父が倒れたのだ。
     路上でマジックの披露をし終え、片付けをしていた時だ。手伝っていたビリーがマジックの道具を拾って振り向くと、彼は固い地面に両膝をついて、「ビリー」とか細い声で苦しそうに呼んだのだ。ビリーはその様子が何なのか理解が出来ず、父がその場に倒れて数秒は地面に足を縫い付けられたように動けなかった。
     父は病気だった。風邪などではなく、もっと重くて恐ろしい病気だと医者に告げられた。ずっとそれをビリーに隠していたのだ。その証拠とでもいうように、父の鞄の中には隠すようにして、申し訳程度の薬が奥に入っていた。
     そこからビリーはありとあらゆる仕事をした。年齢制限のあるものは無理だったが、ビリーが出来るだろう仕事は全てしたのだ。だけどどの仕事も一定以上の額を上回る事は無く、ビリーが父親に与えたい治療や環境を用意出来る金額には到底及ばなかった。だけどその中の一部で、あるモノだけが時折大きな金額になるのだ。それが情報だった。意中の相手の好みなどの可愛らしいものから、誰が裏切っているかなどの後ろ暗いものまで。それらの情報が全てお金へと還元されていく。そこからビリーは情報を強く売るようになったのだ。
    どんな仕事でも金額次第で引き受けてこなす。便利屋と同時に、情報屋としてのビリー・ワイズが誕生した。
    お金の為ならどんな仕事も嘘も吐く。騙される方が悪いのだし、ビリーにはなんお関係もない事なのだ。ただ父の治療費のためだけに。
    「ビリー君…」
     ハッと意識が覚める。ビリーは何処まで話したかを慌てて思い出そうとして、同じベッドに潜っていたグレイに視線を向けた。
     ここは暗くて汚いホテルでもなく、見知らぬ男もいない。セントラルタワーの中にある、ビリーとグレイの部屋だ。ビリーの正体が露呈されても、友人であると言ってくれたグレイとは、時折互いの昔の話をするようになった。それは必ず夜の合間で、どちらかのベッドの中で内緒話をするように行われていた。
     そうしてビリーの幼い頃の話をしていたのだ。色んな場所の話をして、父とどんな思い出があったのかを語っていた筈だ。今迄の全ての事は話してはいないが、それでもかいつまんで父が倒れた状況も話してしまっていた。
    「ごめんね、グレイ。暗い話になっちゃったネ」
    「ううん、それは、大丈夫…」
     グレイは何を言えばいいのかと、困ったような顔をしていた。ビリーは別に困らせようとして話をした訳ではなく、むしろこんな話をしてしまった事に申し訳ない気持ちであった。あれ以来、グレイと話すとうっかり口を滑らせてしまう事がある。それは重大な秘密である事とか、情報屋として言ってはいけない話のようなものではなく、ビリー自身にとっての事だ。さっきのような嫌な事や父の事まで、話さなくてもいいような事まで言ってしまう。きっと聞いていて、気分がいいものでは無いだろう。楽しませるのを生業とするエンターテインメントとしては失格だ。
     もう一度謝ろうとすると、グレイの瞳がじわりと潤みだしている事に気が付いた。
    「うわわっ!グレイ、泣かないで!」
     慌てて身体を起こすと、被っていた上掛けが勢いよく捲れてしまう。必死に彼の涙を止めようとしても、瞳は乾く事なく眦に溜まっている。
    「ご、ごめんね…ビリー君の話を聞いて、話が分かっていくと、だんだん…」
    そう言ってグレイは涙の溜まった眦を自らの手で拭う。やはりあんな話をするのではなかった後悔していると、グレイが「ビリー君」とか細い声で呼んで、横になっていた身体を起き上がらせると、ビリーを真っ直ぐに見た。
    「怖かったね」
     そう言って、向かい合ったままビリーの人差し指を握った。それは握ると言うにはあまりにも弱弱しくて、もしかしたら触れていると言った方が正しいのかもしれない。だけどその人差し指に触れる手から、グレイの温もりがじわりと伝わってくる。
    「お父さんが倒れて、たった一人で…ずっと、怖かったね。頑張ってたんだね」
     また潤ませるグレイの瞳は、ビリーが好む飴玉のような色をしていた。それがビリーを見つめると、いつものお喋りな口は不思議と閉ざされてしまう。いつもなら、「平気だヨ」「慣れてるカラ」など、明るく沢山話せる筈なのに。ただビリーは黙っている事しか出来なかった。
     ビリーはとても噓吐きで、それは紛れもない真実だ。だけど時折、グレイといると嘘の部分がわからなくなる。
     父に病気の事を隠されていた事、一人で医療費を稼ぐ事、誰もいない家に帰る事。
     ビリーが隠していた事や塗りたくった嘘が、彼の前では剥がされてしまう。
     心配を掛けたくなかったからと言って、病気の事を隠さないでほしかった。あらゆる仕事を駆け巡り、高額な医療費を稼ぐために努力をした。そして何よりも一人の家に帰るのは寂しい。ビリーを迎え、想って泣いてくれる友人に、嘘を付き続けていた事も辛かった。
     自分の気持ちがあらゆる感情で駆け巡って、ビリーは何も答える事が出来なかった。
     ただ声も出さず、握られた指を返すよう、彼の優しい指を握り返すだけだった。

    ****

     灯りの点いていない部屋で、グレイとビリーは一緒に眠った。暗い場所は苦手だが、それでもグレイがいると不思議と平気だ。
    「…グレイ、起きてる?」
     静かな部屋でこそりと彼を呼ぶ。夜目が聞くビリーは、彼がパチリと瞼を開けるのを見た。「なあに?」とグレイが答える。
     父が昔に教えてくれた星の場所。父は最後に、ビリーにも見つかるといいと言っていた。傍にいて、支えてくれる星を。
    「グレイが俺の星なの?」
    「…?ビリー君、ごめんね。よく、わからなくて…」
     突然のビリーの言葉に困惑しているグレイに、「HAHAHA!」と明るく笑った。
    「だいじょーぶ!なんでもアリマセーン!」
     そう言ってグレイの身体を抱きしめると、彼は「わわわっ」と顔を真っ赤にして驚く。だけど最後には恐る恐るとビリーの背中に腕を回し、優しく背中を撫でてくれた。ビリーはまるで、本当に星を捕まえたような、そんな気持ちで眠りにつくのだった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💴😭😭😭😭😭😭🙏🙏🙏🙏😭😭😭🙏💖💗💗🙏😭😭😭💖💖💖💖💖💖💖💖😭😭😭🙏🙏🙏👏👏👏💖😭😭👏🙏😭😭😭😭😭😭😭💴💴💴😭🙏😭🙏😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    mamedaihuku228

    DONEビリー×バンドマングレイ。だけど腐要素少ない…。もっとイチャイチャさせたいのに、なぜ…!!
    ボヘミアンを観て、バンドマングレイがビリーに向けて舞台の上からキス贈ってくれるの見て~~~ってなりました。照れながらやってくれ~~~観た作品に影響されまくります。フェイスはそういうの手慣れてそう。ジュニアはやらない。
    グレイはステージに立つとジェットみたいになるので、プライベートではファンに気付かれません。
     薄暗いステージの上で、目も眩むような眩しいスポットライトを浴びている。全身はジリジリとサウナのように熱いのに、身体の内側を巡る血液だけはひんやりと冷たい気がする。この妙な冷たさはいつまで経っても慣れないし、小鹿の様に震える足は治まる気配すらなくて情けない気持ちでいっぱいだ。それなのに、何度もこのステージの上に来てしまうのはなぜなのだろう。

     エンターテインメントに溢れる街として若者に親しまれるイエローウエストアイランド。賑やかなカジノや遊園地などがある中心部から少し逸れた所に小さなライブ会場があり、グレイはそのステージの上でギターを抱え、マイクの前でスポットライトを浴びていた。
    観客入場数は五十人程が限界だとスタッフから聞いていたが、明らかにキャパオーバーであろう人達がギュウギュウとすし詰め状態にされている。まるで満員電車の中のよう、苦しくて不快な筈なのに、グレイに期待の眼差しを向けている。はやく、はやく、と訴える目は輝いていて、ボールを前にする愛犬のバデイとそっくりだ。
    10877

    mamedaihuku228

    DOODLEマフィアパロ…?9割ジェイのビリグレ、だけどかなり薄いめ。
    全然活かしきれてないけど、自分がマフィアだといえばそうなる!!
    冷酷で冷静にマフィアの仕事をこなすグレイの事を、堅気に戻ってほしいとこっそり願って見守るジェイ。久々過ぎて文章が難産過ぎたけど、書きたい所だけ書いた感じです(笑)
    本編だけなく、あらゆる世界の可能性を見出してくれる…ありがとうエリオス!!!
    マフィアパロ? 僕は、今日からドンの影です。

     そう言ったヘーゼルの瞳の青年は、いつしか言葉通りドンの影となった。

     陽射しも穏やかで、微睡むような昼下がり。ジェイは最近見つけたお気に入りの海辺のカフェで、ゆっくりと珈琲とドーナツを楽しんでいた。一見すると何処にでもいそうな男性市民であるが、裏の顔はニューミリオンで名を馳せるマフィアのドンだ。そんな物騒な名前を背負っているので、本来なら護衛を付けて外出するのが正解なのだが、ドーナツ一つを買うのに黒塗りのベンツを用意して、厳しい顔をした護衛をカフェにまで連れ回すのは気が引けるし、このゆっくりと時間が流れるような穏やかな店に如何にも堅気ではない男たちでテーブルを埋めるのは気の毒だ。何よりも、ジェイ自身が一人で出掛けたい気分であったのだ。たまにはマフィアのドンという姿を脱ぎ捨てて、ニューミリオンとドーナツをこよなく愛するジェイというただの男に戻りたい時もある。いつものパリッとしたスーツもコートも脱いで、シャツとボトムスとサンダルを穿けばあっという間だ。
    1246

    mamedaihuku228

    DONE初夜的な感じのビリグレ。フェイスくんも出てきます。詳しく言うとただ準備をするだけで、エッチではありません。エッチな事はしてません。大切な事なので二回言いました。 寮に入った時に二人で選んだソファに並んで座り、それぞれのカレンダー帳に赤い丸の印をつける。グレイのカレンダー帳には新作のゲームやフィギュアの発売日など、自身の趣味に関する事や、仕事の事などがぽつりぽつりとメモされているぐらいだ。きっとビリーのものは自分とは違って、情報屋の事や友人との予定などで埋め尽くされているのだろうとグレイは思っていたのだが、一瞬中が見えてしまったそれはグレイと似たようなものだった。それに気が付いたビリーは「グレイのエッチ♥」だなんて、カレンダー帳を胸に当てて隠すので、偶然であるとはいえ人のプライバシーを許可なく覗き込んでしまったと、「ごめんなさい!わざとじゃなくて…!」と、慌てて両手で目を隠して謝った。
    「ウソウソ♪グレイなら見てもいいヨ。情報屋の方は別にあるから、こっちは完璧ぼくチン用」
     そう言ってビリーが中を開いて見せるのを、とりあえず情報屋での秘密保持などは問題が無い事にほっとしつつ、そろりと指の隙間から覗いてみるが、細かく綺麗な字で書かれたそれはやはりグレイのものと大差ないものであった。パトロールの予定日、休日、マジックでの買い出し日、そしてグレイと同 7666

    mamedaihuku228

    DONEビリグレ小説②
    遠距離恋愛みたいなことしてるビリグレ。
     まだ肌寒さが残る早朝。珍しく薄い霧がエリオスタワーを包み込み、ロビーにいたビリーは少しでも寒さがマシになるよう、黒の手袋越しに両手を摩っては温めるように息を吐いた。ヒーローである事を示す黒を基調とした制服は、もうそろそろ上着を脱いでもいいぐらいの季節だが、今朝の気温で半袖は身体を冷やしてしまうし、かといって昼になれば長袖ではうっすらと汗を掻いてしまう。なんとも複雑な季節である。
    誰もが憧れるヒーローの居住地でもあるのだから、タワーの中ぐらい常に適切な温度を保ってくれればいいのだが、エコだとかなんとか環境とやらで、ある一定の時間はロビーなどの一部の室内機は切られているようだ。前にジャックとジャクリーンが言っていた。
     そんな事をぼんやりと考えながら、受付もいない無機質な空間のロビーで、ビリーは静寂に包まれながらジッと待っていた。
     前に届いたのは二日前。その前は四日前。そのもっと前はいつだったか。指折り数えるのも嫌になってしまった。
    受付の椅子に適当に座って、スマホのアプリ画面をタッチして、ログインボーナスを受け取る。そして日課のミッションをこなし、イベント限定のガチャを引く。もうそれ 8219

    mamedaihuku228

    SPOILERエリオス8章ネタバレ。ビリグレで捏造ありです。 冷たい手足の指先を、父がささくれた大きな手で温めてくれる。ビリーはたった一枚の毛布とベッドを、父と一緒に身を寄せ合う様にして包まって、互いに寒さをしのいでいた。
    あらゆる地域を回ってマジックを披露する父の収入は不安定で、狭い部屋にベッドを無理やり置いたような、何の設備も無い相部屋の格安のホテルに泊まる事なんてザラである。しかしビリーにとって、ベッドの狭さや寒さよりも気になるのが埃っぽい部屋の事だった。別のベッドで眠る男も、身なりやこういった格安のホテルに泊まる事からして、ビリー達と同じく金銭に余裕がないのだろう。だから彼から汗や男独特の濃い匂いがしても仕方がない事なのだ。それでも少々潔癖の気があるビリーにしてみれば、それも眉を顰めてしまう。それに何よりも、こういったセキュリティやプライバシーなんて存在しない場所では、窃盗が起こりやすい。ビリーももっと幼い頃に、ここと似たようなホテルで昼寝をしていたら、ポケットに入れて置いたお菓子と小銭が盗られそうになったのだ。幸いトイレから帰ってきた父がそれを取り返してくれたが、あれ以来誰かといる時は警戒するようにしている。
    汚い部屋に、相部屋の男。 4302