ヒーローなんてクソ喰らえ無性に腹が立ったんだ
許されないことをした自覚はある。
だからこそ、なんてことないように受け入れるその言葉に、態度に
どいつもこいつも自己犠牲だなんだと
姉ちゃんも、お前も
ヒーローなんてクソ喰らえだ
「シンタローは今日も来ないのか」
「ええ…なんか具合悪いみたいで……私にすら顔を見せてくれなくって」
「シンタロー病気なの…?」
「心配っすねえ」
「エネはシンタローのところか?」
「多分…」
シンタロー君がアジトに来なくなった
誰もその心当たりは無いらしい
「まあ妹だからこそ言いにくいこともあるだろう。セトかカノ、様子を見に行ってやったらどうだ?いいか?キサラギ」
「はい、私からもお願いします」
「了解っす!」
「……団長の仰せのままに。」
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