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    maru00kichi

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    maru00kichi

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    デア時空/ぐだロビ/バレンタインの様なそうじゃない様なSS

    バレンタインネタというかただいちゃついてるだけ。糖度高め(当社比)
    バレンタイン中で超多忙なぐ君と、ぐ君争奪戦に本気で勝ちに来たロのおはなし。

    #ぐだロビ
    gudarobi

    たまたま時計を見たら、ちょうどそのタイミングで日付が変わった。変わったと思ったら、今度はドアのロックが解除される音がした。

    「ドーモ。ちょっと今、いいですか」

    照明の落ちた暗い廊下をバックに立つそのひとは、珍しく宝具の外套を目深に被ってそこに立っていた。最近は顔を隠すのも今更だとか何とか言って戦闘時以外では着けないことも多いのだけれど。しかもこんな風に、目元や鼻筋まですっぽり隠れるぐらいフードを被っているのなんていつぶりに見るだろう。それこそ、最初に出会った時ぐらいかもしれない。
    思いがけない懐かしい姿に驚いていると、ロビンが少し居心地悪そうに首を傾げた。……それ、無意識なんだろうけど、できたらあざといから俺以外でやらないでほしいなぁ。ちょっと長めの後ろ髪が揺れるのとか、髪が揺れた拍子にちらっと覗く耳とかが目に毒だし。あと、気怠そうに頭を揺らす仕草がまた堪らないというか、ツボにぐっと刺さるので。

    「……あの。おーい。聞こえてます?」
    「っ、はい!」
    「ちょっ、夜遅ぇんだから大声出すなっての!」

    ロビンは慌てて部屋の中に入ると、後ろ手にタッチパネルに触れてドアを閉めた。それから更に一歩、距離を詰めて、すっぽり被ったフードの中身がうっすら見えるぐらい近寄ってーーあれ、何かやたら近いな、と不思議に思った瞬間、俺の鼻面にそこそこ強烈な一撃をお見舞いされた。

    「っ、わ!?」

    痛……くはないけど、どっちかというとめちゃくちゃに驚いてうっかり目を瞑ってしまった。何だこれは。悪戯にしてはちょっと暴力的すぎるぞ、と言い返そうとして、

     ーー言い返そうと口を開けたその瞬間。口内にとびきり甘くて温かい塊が飛び込んできたかと思うと、柔らかい何かが唇に触れた。

    「……! ……!?」

    声にならない声を上げて真っ赤になった俺に、ロビンはすました顔でウインクした。

    「……バレンタインの贈り物は腐るほど貰ってるんでしょうが、こういうのは初めてでしょ?」
    「は、初めてって、」
    「何でもない日に、ただ贈りたいから贈られるの」
    それから、ハンサムな顔に悪ガキみたいな笑顔を浮かべた恋人は、弾む声で付け足した。

    「こういうのは、恋人の特権っしょ?」
    「っ、……!」

    思わず抱き寄せて頬を擦り合わせる様に密着すると、ロビンはくすぐったそうに肩を竦めた。さっきは自分から大胆なことを言ったくせに、されるのは気恥ずかしいらしい。本当、そういうところが!

    「……もしかしてさ、わざわざ宝具使ったのって誰かに邪魔されたくなかったから?」
    「……分かってて訊くの止めてくれません!? 仕方ねぇでしょ、争奪戦の倍率高すぎるんですよオタクは! この時期は多少ズルでもしねぇと会えないんですぅー!」
    不貞腐れて文句を垂れているけれど、頬がのぼせそうなぐらい真っ赤なのはバレバレだ。ああもう、こうなると本当に駄目だ。憎まれ口すら甘ったるく聞こえてきて、俺は衝動的に目の前の唇に吸い付いた。





    【きみがぼくのチョコレート!】
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    Replies from the creator

    maru00kichi

    DOODLEデア時空/ぐだロビ/水着ハンサムにナンパされたり口説かれたり

    夏イベで推しカプ出てくれ!!!!!!!!!!! の気持ちと 推しカプ出たら情緒が死ぬから出ないで!!!!!!!!!!!!! の気持ちで心がバラバラなので気を落ち着かせるために即興SS
    ヤマなしオチなしだわよ
    先着限定アヴァンチュール「そこの格好いいオニーサン、隣空いてる?」
    曰く、ナンパのコツは相手に警戒されずに心を開いてもらえるかにかかっている。そういう意味では今の声かけは満点だ。初手でさらりと褒めてくるリップサービス、それでいて隣に座るのに自然な切り口。しかも相手はこんなハンサムなのだから、そりゃあ大概の女の子には有効だろう。
    まあ、生憎ここにいるのは可愛い一夏の恋の相手ではなく、手持ち無沙汰にパフェをつつく野郎なのだけど。
    「何だよ、そういう遊び? ナンパごっこみたいな」
    「オレとしちゃ、遊びでも本気なんですけどねぇ」
    ぎらぎらと照り付ける陽光も眩しい昼下がり。暑気を避けるため街角のカフェで一時休憩しているときである。午前中一緒にいた面々は息抜きがてら外に出ているから、この場にいる知り合いはひとりだけだ。警護のために残ってくれた、水着姿の緑の人。
    1010

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