エラリー・フォックス欲しいものは何でも手に入れないと気がすまない、よくばりで【強欲】。際限なく満たされない。
自身を満たしてくれるのであれば女でも男でも酒でも煙草でも何でも構わない。
承認欲求が高く、他者からの承認を得るため、自分で自分を認めるために「カッコいい」を目指しているところがある。
注目を浴びたい、他人より優れていたい、愛されたい。他人に尽くすし尽くされたい。そうして作り上げた外面や欲深さをよくないものだと思っており、嫌っている。
綺麗なものが好き。自分にはないものだから。
【アカデミー時代】
イクリプスに襲われ、首に傷が残ってしまった事件からヒーローに憧れてヒーローを目指した。要領の良さと器用さで何もかもがうまくいき、かなり調子に乗っていた。
最初の頃は首傷をチョーカーで隠していたが、傷痕がバレた時の反応が嫌だったし距離置かれるのも嫌だったのでやめた。
【ルーキー時代】
アカデミー時代とは一変し、何もかもがうまくいかないでいた。そのため同期に焦りと劣等感を抱いており、敵視していたので態度が冷たく、言動にトゲがあった。
【関係性など】
オルクス、シスタス
エラリーの首に傷をつけて去っていったイクリプス。見つけ出して倒したいとは思っているが、彼らを前にするとエラリーの体は動かなくなってしまう。
アンドリュー・ワインバーグ
ルーキー時代のメンター。色々面倒なことになっていた自分を見放さずに指導・サポートしてくれたことに感謝しているし、尊敬している。まだエラリーはアンドリューに勝ったことがない。時間の止まったまま停滞しているアンドリューを越えることが、エラリーの目標の一つである。
アンドリューからしょっちゅうケーキバイキングに誘われ、よく一緒に行く。仲良し。
フリードリヒ・コールマン
ルーキー時代のメンター。色々面倒なことになっていた自分を見放さずに指導・サポートしてくれたことに感謝しているし、尊敬している。最初は気に食わないメンターだと思っていたしナメていたが、その確かな実力と人柄に徐々に見方が変わっていった。
現在のフリードリヒを見て、自分もルーキー時代もっと甘やかされたかったとは思っているし口に出す。半分本気で半分冗談。ルーキー時代の指導が間違っていたと言いたいのではなく、むしろそれは正しかったと思うし、それでよかったと思っている。ただあの頃、もっと自分が素直で可愛げがあったらな〜というだけの話である。
ニコラス・グレース
ルーキー時代、エラリーの“理想”であり憧れであった人。背中を追いかけることを、ニコラスみたいになることを目指していたが、あることがきっかけでそれをやめ、彼の隣を、対等を求めることにした。現在は親友。
ニコラスの前では精神状態が非常に安定し、コンディションも絶好調。「無敵になった気分」になる。彼の前では常にカッコよくありたいという気持ちから自身の強欲は隠している。ニコラスがいるときには煙草は吸わないが、酒でハメを外すことはあり、ニコラスの家で世話になることもしばしば。これはエラリーなりの甘え(素面じゃ恥ずかしくてとてもじゃないが甘えられない)である。
アイザック・ローレンス
初対面が最悪だった。普段のアイザックの振る舞いから、エラリーは彼にかなりの苦手意識があり、偶然タワーで会えば「げっ」という顔をついついしてしまう。
彼の演奏が好きで盗み聴きしたことがある。
ヒーローとしての実力も音楽家としての実力も尊敬するし、カッコいいとは思うけど、やっぱり苦手。嫌いではない。けれど「なんかヤダ」
24歳組
ルーキー時代にあんまりな態度をとっていたので、どう付き合っていけばいいのか分からないでいる。できれば仲良くしたいとは思うが、仲良くなれそうにない人物がちらほらいる。
ゼノ・ゲイル
シャウラ(エラリーの妹、三女)と仲がいい後輩という認識。人見知りで引きこもりがちの妹が、楽しそうにいきいきとしているので兄として感謝の気持ち。それはそれとして、妹に手を出すのなら……もちろん覚悟はできてるんだよね?の気持ち。
エラのことを崇拝しているような節があるので、エラのことを話すときはそれなりに色々と気をつけている。
アリス・ベイリー、ルイス・ベイリー
エラリーのメンティー。自身の元メンターであるアンドリューの「まずは自分を大切にすること」という言葉を意識して指導を行ない、彼らが無茶しないよう、自棄にならないようにと少々過保護気味。二人のことをとても可愛がっていて激甘である。アリスとルイスの優先順位が、自分自身ではなく互いであることを心配している。彼らの過去については知らない。
エラ・エズモンド
エラリーの同室。誰にでも優しく、実力も地位もあり、美しい容姿の彼は“理想”に近いはずなのに、どうしてかエラリーは好きになれない。他人に不仲を思わせるような言動は決してしないし、むしろ仲良しに思われるよう振る舞うのだが、エラの前ではうっかりと冷たい言葉を吐いてしまったり本音を漏らしてしまったりする。けれどもエラは、なんとも思っていないような顔をして笑うので居心地がいい。
お互いに必要以上に干渉をせず、都合のいい関係を続けられたらそれでいいと思っていたのに、ある日エラリーは「オマエはどうせ他人に興味なんか無いんだろう?」と口にしてしまった。