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    ankounabeuktk

    @ankounabeuktk

    あんこうです。オル相を投げて行く場所

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    POIPOI 179

    ankounabeuktk

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    自慰をしないと出られない部屋に閉じ込められた
    オールマイトと相澤消太のいくつかの話。

    この話は下記の通り読み進めてください。
    1.【はじめに】ナイトミーティングはすべからくトゥルーエンド 
    この部分が導入部です
    2.プルプラあんこうなべサークルページよりweb拍手へ
    web拍手(1日10回まで)押すとパスワードが掲示されます
    パス入力でポイピク内の番号に対応した話が読めます
    全4パターン全R18

    【はじめに】ナイトミーティングはすべからくトゥルーエンド【オル相】 雄英バリアなる言葉がある。
     つまり、学校の敷地内はセキュリティが万全で(盲信はよろしくないが)この中に仕掛けて来ることのできる敵は手練れも手練れ、そんな事態になろうものなら四月の比ではない被害が出る。
     だから、まさかその堅牢なセキュリティに守られた敷地に建つ職員寮のミーティングルームのドアの向こうにぶっ飛んだトラップが待ち受けているなんてことは想像もせずドアノブを握ったオールマイトは疑うこともなく部屋の中へ一歩踏み出し、打ち合わせ前にコーヒーを淹れて来るべきだったかと若干の迷いを持ちながら相澤もその後に続いた。
    「オールマイトさん、俺やっぱりコーヒー淹れて来ていいで」
     すか、という言葉だけ、急に立ち止まったオールマイトの背にぶつかってもごもごという音になる。
    「……どうしました」
    「いや。我々の知るミーティングルームではないな、と」
     オールマイトの声に温かみがない。
     寮の中でリラックスしていた意識を一瞬で切り替え相澤がオールマイトの背から顔を覗かせ部屋を確認する。
     ミーティングルームと部屋の大きさは変わらない。大型モニターも長机もいつもと同じだ。しかしながら相澤にも、オールマイトが言う「我々の知る」部屋ではないことくらいはわかった。
     上手く表現できないが、空気が違う。匂いと言うべきか、肌を撫でる質感と言うべきか。
     敵意はないが悪意がある。
     振り向いてドアノブを回してみた。案の定、鍵がかかっている。
    「……壊せば開きますかね?」
    「それは最終手段だね。ドアを壊すだけで済むならいいけど、部屋ごと破壊すると寮の二階から上が崩壊するかもしれないよ」
    「慣れてらっしゃるご様子で」
    「これ、アレだろ? ミッドナイトくんの言ってた出られない部屋」
     ミッドナイトがサポート課と組んで何やらおかしげな気配のするアイテムを開発していたことは聞いていたが、それをまさか寮内に仕込むとは誰が考えるだろうか。
    「実験台にしたいなら最初から言えばいいのに」
    「はは。それは多分参加者が限られるだろうね」
    「どうしてです」
     オールマイトの半笑いを珍しく思いながら尋ねた相澤に指し示されたモニターの画面。
    『自慰をしないと出られない部屋』
     あまりの字面の酷さに頭を抱えた相澤は、同じく英語で悪態を吐くオールマイトを見上げて、これから小一時間程で済めばいい地獄に再度腹の底から溜息を吐いた。
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    ankounabeuktk

    DONEお肉さんとやっさんさんのピストロパロの感想文です。
    慣例打破【オル相ピストロパロ】 人の口ん中を散々に舐め回した舌がゆっくりと引き抜かれる。その海のような色をした目は俺を見ているようでいて、きっと自分の世界に入っている。
     テイスティングとはよく言ったもんだ。この人は俺にディープなキスをしてるつもりはないんだろう。俺の口の中に残ってるワインの風味を納得がいくまで探っているだけだ。
     酔った勢いで唇を触れ合わせて伝えた方法は向上心の塊のような人のお眼鏡に適ったらしい。再び求められれば断る理由はどこにもなかった。濡れた唇を重ねて微かに残る香りを味わうだけだったのに、最初に舌を差し込んだのは向こうからだった。
     あの時は求めていた手応えが得られなかったのか難しい顔をして眉が寄せられていたから、風味がわかりにくかったのだなと思った。入って来た舌は上右頬の内側と歯の間からゆっくりと左端まで動いた後、そのまま下に移って反対へ戻って行く。その後、気を散らすまいと身動きを止めた俺の上下の歯の間から奥へ滑り込んで来る。真ん中に平たく寝転んでいる俺の舌を一周、猫の挨拶みたいにさらりと流して舌は離れた。
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