浴衣（ワンライ）「夏油さま、わたし浴衣が着たい」
「……わたしも」
　服の裾をちょんと握られた感覚がして夏油が振り返ると、美々子と菜々子がそんなことを言った。顔を伏せているので表情まではわからない。けれど言いにくそうな声色で、おずおずと言葉を紡いだ彼女たちは、もしかしたら我儘を言っているとでも思っているのかもしれない。
　彼女たちはあまり自分のやりたいことや意見を言わない。最初は夏油に遠慮しているのかと思ったが、育ちが育ちなのでもとから抑圧されており、言うこと自体に慣れていないようだと察したのは、彼女たちを引き取ってすぐの頃。あれから幾度かの季節が通り過ぎて、こうしてやりたいことを自分から言ってくれるようになったのは、夏油にとって喜ばしいことだ。しゃがみこんでふたりに視線を合わせる。

ブネ先生パロ妄想ブラッドリー・ベイン
教科：教学
・顔に鼻から頬にかけて大きな傷があり、黒とシルバーが入り交じった髪をしているのが特徴の先生。顔がとても整っており、顔の傷が彼の顔の良さをさらに良くさせている。授業はとても分かりやすく、数学の「す」の字も分からない猿にだってわかってしまうほどだそう。本人いわく「俺様が扱う公式は美しいからな」らしい。
・授業中だけメガネをかけ、普段の喋りやすい雰囲気とはガラッと変わり、先生オーラがえぐいほど出るので授業中寝る奴は居ない。寝ようもんなら周りの生徒に秒で叩き起される。「何ブラッドリー先生の授業で寝ようとしてんだお前」
・よく授業中に「お前ら。俺様は今からネロの飯を食ってくるから静かに自習してろ。すぐ戻る。」と言い授業から抜ける。ただつまみ食いをしに行ってるだけだが。