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    気まぐれに作品を置く場所。
    色々あるのでご注意ください。

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    酒柱プチのために書き下ろした槇義SSです。
    血鬼術にかかり発情した槇を義が身体を張って慰めるお話です。
    エロありますのでご注意。

    #槇義
    makiyi
    #酒柱プチ

    槇義SS(酒柱プチ参加記念)触らぬ神に祟りなしとはよく言ったもので。生き残った下級隊士も後から来た隠たちも各々課せられた仕事に専念している。炎柱が任務の際も酒を抜くことが出来ず、下手に関わると酷い目に遭うと皆知っているからだ。
    一方で炎柱もそういった振る舞いには関心がないらしい。扱いが悪いと腹を立てる様子もなく、鬼の頚を斬った後は酒を煽り静かにその場を立ち去った。
    俺は後処理が済んだのを見届けると、近くにある藤の家紋の家へ急いだ。まだ頭上に満天の星空が広がる夜更けの事。
    「はい、炎柱様もお出でになっております」
    家の者に尋ねると、炎柱は風呂も食事も断り離れに閉じこもったそうだ。
    「離れは祖母が亡くなってから使っておらず……ですが掃除も何もしなくていいと言われたので、せめてお布団だけ運ばせて頂きました」
    その言葉を聞いて俺の中にあった推測が確信に変わった。炎柱は鬼の頸を斬る直前、手の甲に傷をつけられた。本人は気づいていないようだったが、あの鬼は催淫作用のある毒を使うので、もしかしたらと後を追ってきたのである。
    「炎柱は気難しい方なので、頼み事がある時は俺が声をかける。離れには近づかないで欲しい」
    家の者に頼んで、俺は離れに一番近い部屋を使わせてもらうことにした。風呂に入る時間は恐らく、ない。俺は隊服を脱ぐと手早く身体を拭いた。そしていつも持ち歩いている軟膏の蓋を開ける。
    「……」
    鬼の毒は薬を飲み適切な治療を施せば一週間程度で消失する。が、一晩で鎮める方法もある。酒浸りとはいえ歴戦の猛者である炎柱が一週間戦闘不能になるのは大きな損失だ。そう考えた俺は中指で軟膏をすくい尻の穴に当てた。
    毒による催淫作用はまぐわうことで収まる。炎柱は独りでやり過ごすつもりだろうが、自慰では不十分だと毒を調査した胡蝶が言っていた。
    要は、穴があれば良いのだ。相手が男であっても差し支えなかろう。毒が回っている間は萎えることがない。それに俺は昔、同性にそういう意味で誘われたことがある。きっと上手くいく。
    「…………」
    襞の集まる部分が心なしか柔らかくなった気がする。俺は乱れた浴衣を着付け直すと、すぐ近くの離れへ向かった。
    「炎柱」
    ひやりと冷たい縁側に膝をつき、障子越しに声をかける。
    「炎柱……お加減はいかがですか」
    「五月蝿い!!」
    三度目でようやく反応が返ってきた。怒鳴り声に混じる熱い吐息。俺は無断で障子を開け、中に入った。
    「──勝手に入るな!! 出て行け!!」
    行灯の明かりにぼんやり照らされた室内は薄暗く、その中央に炎柱は蹲っていた。乱雑に敷かれた布団。肩で大きく息をしながら、ギロリとこちらを睨みつけていた。左手の甲には自分で手当てをした形跡がある。そしてよく見ると右手が脚の間で何かを握っていた。
    「自慰だけでは毒は消えません」
    「黙れ……早く出て行け!」
    「俺が相手をします」
    きっぱり言うと、炎柱は怪訝な顔をした。催淫作用のせいだろうか。その皮膚は赤く染まり、焔色の髪は逆立っている。まるで獅子のようだ。
    「は…………経験があるのか」
    獅子が嘲笑した。
    「──慣れておりますので、治療の為に使って頂ければ」
    「………………」
    そう、鬼の毒を抜くためだ。身体を張って鬼を狩るのと何等変りない。金を払い女郎を呼んであてがうことが出来ればいいのだが、この屋敷から里まではかなりの距離がある。他の者に頼むことは出来ない。だから俺が────。
    「……いらん」
    しばらく沈黙したのち、炎柱は声を絞り出した。そしてくるりと背中を向ける。
    「お前の手は借りん。出て行け」
    部屋の片隅には炎柱の羽織と隊服が脱ぎ捨てられてあった。その傍らに佇む酒瓶。彼が酒浸りになった理由を人づてに俺も聞いている。他の柱ならともかく、俺の力で心をどうにかすることは出来ない。だが、命を守ることは出来る。
    俺はすっくと立ち上がり、炎柱の正面に回り込むとその股間に顔を埋めた。
    「!! ──おいっ!」
    そそり立つ摩羅を迷うことなく銜える。驚き動揺した声が頭の上から降ってきた。側頭部を鷲掴みにして引き離そうとするが、必死に抗う。毒で勃起した摩羅は思っていた以上に太く硬く張り詰めていた。息が苦しい中、口をすぼめ舌を使ってみると炎柱は低く唸った。その隙に手を添えてみる。根元から先端へ擦ると熱っぽい吐息と共に頭を掴んでいた手が緩む。
    「……っ、やめろ…………」
    その言葉とは裏腹に、炎柱の摩羅は俺の口内で嬉しそうに踊った。話しても無駄なら、実力行使だ。命がかかっている時に退くなどありえない。鬼の毒が早く消えるように。口淫など初めてだったが、俺は無心になって摩羅を吸った。
    「あっ……もう……!」
    いきなり肩を強く押され、その勢いで摩羅が口から抜けた。はっとした俺の目の前で鈴口から精液が噴き出す。
    「────っ!」
    目を瞑った瞬間にそれが顔面に飛び散った。皮膚に付着したものは生温かく、そのまま垂れて流れる。
    「お前……」
    唸るような声に恐る恐る目を開けてみた。そこには未だ硬く勃起する摩羅と、獣のように殺気立つ炎柱。異様な雰囲気にゾッとしたその直後、俺は跳びかかってきた獣の下敷きになっていた。
    「慣れているというのは嘘だろう……下手糞め……」
    縫いつけられた二の腕が軋む。凄い力だ。炎柱は不気味な笑みを浮かべ俺を見下ろしている。吐精させたのに下手糞と言われたのは心外だが、その気にさせることが出来たのなら些末なことだ。俺は組み敷かれたまま改めて腹を括った。
    「締まりが良ければ、何度も使えるでしょう」
    「…………言ってくれるな」
    苦々しい表情の額にはじわりと汗が滲んでいる。乱れた浴衣から覗く胸元も同様であった。さてここからどう促せばいいのか。考えあぐねていると、炎柱はやにわに俺の両脚を抱え上げた。
    「!!」
    押し開かれた股座は既に下帯をつけておらず、何もかもが炎柱の前に晒されている。あられもない格好に羞恥心を刺激され、俺は身を固くした。そこへ覆い被さってくる影。尻の穴にぴたりと当てられたものはいきり立った摩羅であろう。
    「そこまで言うなら使ってやる……恨み言はなしだぞ……」
    ぐっと体重をかけ先端が押し込まれようとした時、俺は両腕で顔を隠した。軟膏で解した襞がこじ開けられる。
    「恐ろしいか?」
    炎柱の問いかけに首を振った。
    「男の尻を使ったなど…………思い出して欲しくない」
    鬼の毒が消えたとしても記憶は残る。炎柱にとっては気分の良いものではないだろう。通常の状態であれば性欲を催すことなどないはずなのだ。可能であれば遊女を抱いているような感覚で事を済ませてもらいたい。俺はそう考えていた。
    「うっ…………!」
    下腹部に鋭い痛みが走る。小さな菊門は抗うことを諦め、その口を緩めた。しかし炎柱の亀頭はあまりにも大きくて繊細な襞たちが悲鳴を上げ始める。
    「────裂けるぞ」
    俺は出来るだけ力が入らぬよう息を吐くことに集中した。軟膏を塗りつけた程度では何の助けにもならなかった。かつて誘いをかけてきた男たちは俺にこんなことを強いるつもりだったのか。
    先程痛んだ部分が軋む。炎柱の言った通り裂傷になることは避けられないだろう。仕方がないと覚悟を決めた時、
    「……何故だ?」
    押し入ろうとする動きを止め、尋ねる。
    「何故ここまでする? 柱のお前が……何故こんな屈辱的なことを、自ら……」
    「──俺は柱ではありません」
    顔を隠したまま答えた。
    「本来なら、鬼殺隊に俺の居場所はない……。だからこの身体で出来ることは何だってする……鬼を狩る以外のことでも……」
    何だってする、と俺は繰り返した。だが、まだまだ力が及ばない。どれだけ鍛錬を積んでも、どれだけ早く駆けつけても、命は儚く消える。ただ、ここで自らの身体を差し出せば炎柱が多くの命を救ってくれるだろう。今の俺には何の躊躇もない。
    「……あっ!」
    炎柱が無言で摩羅を押し込んだ。激痛が走り思わず声を上げたところで、顔を隠していた腕が取り払われる。間近に迫る、日輪のような瞳。
    「なんで…………?」
    唖然として見上げると、炎柱は更に奥へと摩羅を進ませながら答えた。
    「俺は忘れることなどないだろう……毒に発情させられ、年若い男の身体に慰められた無様な自分をな……」
    「あ…………ぁ…………」
    明らかに滑りが足りない中、熱いものが腸壁を擦る。
    「下の名前は……何と言う……?」
    「……………………義勇」
    「義勇、お前を犯した男の顔を覚えておけ」
    改めて視線をやると、至近距離で目が合った。互いの吐息がかかり見つめ合う中、炎柱が俺の脚を抱え直す。腰が布団から浮き、裂けた結合部がじんじんと痺れていた。
    「動くぞ」
    宣言したのち、炎柱が腰を使い始める。こじ開けられ余裕のない下腹部には激痛が走り、俺は大きく仰け反った。
    「……くっ……ふ……ん……」
    逃げる身体を押さえつけ摩羅を抜き差しする。毒に冒された炎柱に手加減をする余裕などないだろうい。ひたすら耐えるしかないと俺は敷布団を握り締めた。すると何を思ったか炎柱は突然、口を吸った。
    「────っ!」
    ぬるりと入ってきた舌は熱くて柔らかい。結合部の痛みがほんの少し薄れた気がする。俺は炎柱の背中にしがみついた。体温が伝わってくる。
    「ぅあっ…………!」
    まぐわいと言っても快感などほとんど感じられない。獣のように発情した炎柱はただただ腰を振り続けた。時折、首などに噛みつかれるも雌のように組み敷かれた俺には抗うすべもない。毒による昂ぶりが収まるまで。逞しい背中に爪を立て、揺さぶられながら俺は必死に声を押し殺した。



    翌朝、目を覚ますと傍らに炎柱の姿があった。既に隊服を身に纏い、まさに今ベルトを締めようとしている。
    「起きたか」
    落ち着いた様子を見ると、鬼の毒は完全に抜けたようだ。障子越しに照らす朝陽を背負いながらこちらを見下ろす。
    「もう少し休んで行くといい」
    声をかけられて気づいたが、全身が鉛のように重い。起き上がろうとすると尻に激痛が走り、思わず顔をしかめた。それでも何とか身体を反転させ上体を起こした時、炎柱が膝をついて俺と目線を合わせた。
    「何でもすると言ったが……こういうことはもうやめておけ」
    思ってもみない言葉に驚く。何故ですかと問いかける前に、炎柱は腕組みをして続けた。
    「阿婆擦れに誘惑され、容易に陥落したと思われては敵わん」
    「………………はい」
    ああそういうことかと合点がいき、素直に頷いた。万が一、昨夜の出来事が周囲に漏れた際に炎柱の体面が保たれないからだ。蝶屋敷に頼ることすら拒む人である。当然のことだと考えたとき、炎柱の険しい顔がふと緩み太い眉尻の位置が微かに下がった。それはあまり見たことがない表情だったのではっと目を見張る。が、炎柱はすぐに立ち上がり身を翻した。
    「では、もう行く」
    酒瓶と日輪刀を手に振り返る事もなく部屋を出て行く。障子を開けた瞬間に朝陽が射し込み、焔色の髪が眩しく輝いていた。一人残された俺はぼんやりと物思いに耽った。
    つい先刻は合点がいくと思ったが、果たしてそうだろうか。犯した男の顔を覚えておけと炎柱は言ったが、俺の頭に浮かぶのは眉尻の下がった何とも優し気な表情のみだった。
    気怠い朝。埃っぽい離れの部屋で耳を澄ませると、母屋の方で忙しなく動く人の息遣いが聞こえるような気がした。



    終わり
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