夏の黄泉の日常 「オランピア、今日も精が出ますね。これは今日の手紙です」
「ありがとう、朱砂」
朱砂から手紙を受け取って、そしてある人を探す。
「玄葉なら今は外していますよ」
「え!…いつ戻るとかは、」
「…もう少ししたら戻ると、」
「お、白夜じゃないか」
そんなことを話していると玄葉が現れ思わず背筋を伸ばす。
「ど、どうも…」
「そういえば白夜に行ってなかったな。夏の間、俺は朝黄泉の方にいるから気になるなら明日の朝、黄泉の広場に来てみるといい」
「黄泉?…ええ、わかったわ」
「今日も暑いから水分補給と塩分忘れずにな、」
「わ、わかってます!行ってきます!」
「お〜」
ひらひらと手を振る玄葉に振り返し、手紙を配達に向かうのだった。
***
1088