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    GEGODIG 2023.12.31
    美々子から見た夏五
    まだ書いてる途中です

    #夏五
    GeGo
    ##夏五

    あの日少年だったあなたは 12月31日に人をだめにする系のクッションに寝転びながら冷蔵庫の唸る声を聞いていると、なんだか、たまらなくみじめに思えてきて、フローリングに横たわっていたイケアの鮫に手を伸ばして抱き寄せた。かれは今日も変わらず、ギザギザの歯の先っぽにちいさな毛玉をくっつけていた。
     この巨大な喪失感を抱えて、どうして生きてなんていられるだろう。
     背中に片割れの体温を感じる。でも、それだけだ。菜々子は、わたしの一部。すきとかきらいとか、考えたこともない。必要とか、必要じゃないとか、そういう次元じゃない。右手に好意を抱く左手はいないだろう。私たちは、同じだ。
     だから、あのひとさえ失わなければいい、と思っていた。
     世界で一番好きで大事で必要なあのひとがいない。
     あなたがいれば、私たちはそれでよかったのに。
     たとえばすっごく貧乏で、台所のシンクで頭を洗うような生活でも、たとえば警察に追われて毎月住むところが変わるような生活でも、たとえば命を狙われて毎日のように誰かを殺す生活でも、どんな寒空の下だって豚小屋の中だって棺桶の中だって、あなたがいれば、私たちはもう、それだけで最上級の幸せ者。
     こんなことを言ったら怒ると思うけど、わたしたち、先に死にたかったの、絶対。
     あなたのいない世界で生きていたくなんてない、当然でしょ?
     生きる意味とか理由とか価値とか、幸福とか愛とか、笑顔とか嬉しいとか喜ぶとかそういうの全部あなただった。私のこの気持ちは、どんな言葉を尽くしたって陳腐で、世界の中心とかそういうレベルじゃなくて、全部なのだ。全てだ。頭のてっぺんから爪先まで、肋骨の奥の心臓から末梢神経まで、全部であなたを選んでた。
     あなたを失ってもなお生きていることに絶望してる。
     なにせ全部だから、あなたを失ったら、私、たちまち死んでしまうだろうと思ったのに、どうやらまだ、生きている。きっとショックで心臓なんてあっという間に止まるだろうと思ったのに、まだ、ドクドク呑気に動いてる。
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    a_akai_chan

    MEMO男モブファン視点祓本夏五
    エロはまだない
    『ーーーじゃあ、今週はこの辺で。また来週お会いしましょう』
    『じゃあなーお前ら。放送見てくれてサンキューな』
    画面に映る二人の男が、締めの言葉を口にしながら手を振っている。
    「ふぅ…今日のじゅじゅちゅーぶ放送で投げたスパチャはざっと50万くらいか…記念放送だし、今日はいつもより多めに投げてみたけど、さとぴ、喜んでくれたかな…?」
    俺はパソコンの画面を確認し、ふー、と息を吐き出しながらデスクチェアの背もたれに深く背中を預けた。今をときめく超売れっ子芸人コンビ、祓ったれ本舗、通称祓本。
    そのコンビの結成一周年記念のネット生配信が本日行われたのだった。俺は結成時から祓本を追っていたファンのひとりと言うこともあり、いつもよりサービスの多い記念放送は、俺にとっても有意義なものだった。
    「それにしても、今日のさとぴも可愛かったなァ…」
    俺は今日の放送でのさとぴの天使のように可愛い顔を思い出し、胸いっぱいに沸き上がる幸福感を噛み締めた。
    祓ったれ本舗。名もないルーキーから瞬く間にのし上がり、現在は人気絶頂の漫才コンビ。俺はそのコンビの片割れ、五条悟(なお、ガチファンの間での呼称は『さとぴ』である)と 6629

    たんごのあーる

    TRAINING5月9日はアイスクリームの日。
    あまくてとけてるヤツが書きたかった。。。
    任務完了後、寮に一番近いコンビニで降ろしてもらった2人は、迷うことなくお次々とお菓子をカゴにいれていく。チョコ、ポテトチップス、キャンディー、菓子パン。小さなカゴはあっという間にいっぱいになる。
    「なぁ、傑。アイスも買おうぜ。」
    と、ショーケースの中を覗き込む悟に、3つまでね、といい、もうひとつカゴを取って、飲み物を放り込んでいく。
    硝子に頼まれたものを含めて、流れるように会計まで済ませると、ひとつを五条に手渡した。さっそく袋の中を漁る五条に、お店出てからだよ、と言い聞かせ、もうひとつの袋と、自分用のアイスコーヒーを受け取ると、夏油も後を追ってコンビニを出た。
    五月晴れの眩しい空の下、さっそく買ったアイスを開ける五条を横目に、アイスコーヒーを口にする。
    「頼まれたもん、買ったよな?硝子怒らせるとおっかねぇから。」
    「ちゃんと買ったよ。袋、もらって分けとけばよかったかな。」
    「問題ないだろ。どうせ、傑の部屋に集まるんだし。それにしても、今日暑いな。箱のアイスも買っときゃよかった。」
    そう言いながらアイスを頬張る横顔に、任務が終わったことを実感し、遂行した安堵がようやく押し寄せる。今日の呪 972