NAI.盧笙が帰宅すれば、リビングの電気が点いていた。
アレ、と思って、電気消し忘れてたか?と思ってドアを開けると手を上げた緑髪と目が合った。
「や!」
「お前、今週全ロケ言うてたやん、明後日まで、」
「早まった。サプライーズ」
盧笙はなんだか簓に合うのは久しぶりな気がした。
期間的にはたった一週間とちょっと、会わなかっただけである。
ちなみに簓が来ないと、零も来ない。だから今週盧笙は一人だった。
『盧笙の家に上がる際は緊急時以外、簓の許可が出ないと行かない』と零が決めてるからかもしれない。
この一週間、一人ながらも盧笙は相変わらずどたばたと仕事に追われていた。まぁ普通に。それなりに充実している。不満はない。
うん、なのに。
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