ボロボロリンドウと傾くお店店が、赤字らしい。
赤字になったら、
そのうちお店は存続できなくなる。
そしたら、僕はどこに行けばいい?
こんなに汚れた体でどこに行けるというのだろう。
雨がビニール傘を叩く音が耳障りだが、
それよりも事務所で黒曜が呟いた言葉の方が鼓膜を煩く叩いている。
僕達には苦労を見せないようにしているけど、
事態は相当深刻なようで聞き手に回っていたシンも
眉間に深い皺を作っていた。
ザーザーと降る雨が煩わしい。
それに集中して近々対峙することになる現実から目を背けようとしてみるが、
もうスターレス以外に居場所のない僕は
そんな簡単に現実逃避を許されなかった。
それに、僕だけでなく、真珠だって行き場所がなくなってしまう。
きっと彼なら、どんな仕事でもこなせると思う。
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