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    fugashiokara_ju

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    fugashiokara_ju

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    伏五アクスタの絵

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    kikhimeqmoq

    DONE2020/01/21 慶長禪五(伏五)。ご先祖の御前試合の話なので、ほんのり匂わせ伏五です。禪院が年上で28歳、五条が年下で15歳。しぬ方の話です。こんな風に笑うことがあるのだと初めて知った。

    五条の知る禪院は薄い唇をムッツリと閉じ、切れ長の目を剣呑に光らせていた。笑顔といえば薄笑いか嘲笑いがせいぜいで、口を開けて笑うところなど、15歳のこの日まで一度も見たことは無かった。

    今はどうだ。五条が新しい術式をもって打ちつけるたび、新しい玩具を手にした子供のように目も口も丸くして喜んでいる。

    会えば喧嘩ばかりしていた。お互い御三家嫡男として幼い頃から関わりがある。しかも自分は禪院よりも十も年下で、物心がついて気がつけば既にそこにいる者として存在していた。いつ会っても目障りな存在として。

    幼少であろうが年が離れていようが年上なはずの禪院は若い五条を煽り、手合わせだといって打ちのめした。五条が成長し、いつか禪院を超えるのだと鍛錬しても、こいつはこいつで式神や術を増やした。

    お互い長じて嫡男となり、家と家との都合で顔を合わせれば、容赦のない突っ込みばかり。口数こそ多くはないが、五条の隙を見つけてはロクでもない意見を披露した。五条が怒りで顔を赤くすれば、禪院は涼しい顔で薄く笑う。かなり腹が立った。が、その流し目は美しいと思っていること 4260

    kikhimeqmoq

    DONE2021/01/31 ワンライお題 大人/秘密/夢(の中) 670字。 小三の恵。モブ視点。五条出てこない。短いしただのネタです…。「大人になったら何になりたいか、自分の夢を書きましょう」
    黒板の前でニコニコと笑う先生が言うと、クラス中がざわざわと落ち着きなく喋りはじめた。
    まだ三年生の私たちが、黙ったまま夢を紙に書くなんてできやしない。「どうする?」「俺、なんもねえわ」「テレビ出たい」「やだーなれるわけないじゃん」。
    騒がしい教室で、隣の彼を覗いてみると、黙って何か書いていた。伏黒くんは口数が少なく、ノリもあんまりいい方じゃない。落ち着いた大人っぽい雰囲気が格好いいと密かに女子には人気があったが、ウチらを馬鹿にしていると怒る子も多かった。授業中は寝てるんじゃないかな、と思うぐらい静かな時が多い。そして自分のことをあまり教えてくれない。秘密主義だ。
    今日はでも、いつも通り無口ではあったけど、紙に何か一生懸命書いている。秘密の多い伏黒くんが、何と書いているのか凄くすごく気になって、彼の手元を覗いてしまう。

    「ちょ、おまえ見るなよ」
    「なにそれ?」
    「うるせえ」

    伏黒くんが書いた紙を見たくて堪らない私は、乗り出しすぎたみたいで、彼は私が覗いていることにすぐに気がついた。そして書いていた文字を消しゴムで力一杯消してし 670

    uncimorimori12

    PAST夏五の匂わせしかねえ伏五
    無名のファイル「恵ってサッパリした食べ物好きって言ってたよね」
     扉を開けると、そこには日常生活ではそうそう拝まない白金に光り輝く頭髪を靡かせた男がいた。睫毛の奥まで純白をたもつ男は、ビニール袋を伏黒に差し出すと我もの顔で靴を脱ぎ捨て家へと上がる。押しつけられた袋の中身を確認すれば、小分けにされた生蕎麦がいくつか入っていた。つゆやネギなども同封されたその袋は、どうやら茹でて皿に盛れば完成という代物のようだ。
    「おそばですか」
    「うん、三人で一緒に食べようー。って、津美紀は?」
    「ちょうど買い物に出ています。さっき出たばかりです」
    「そっか、入れ違っちゃったなあ」
     五条はそういうと座布団を枕にし畳の上にゴロリと寝転がる。以前はなかったえんじ色の座布団は、津美紀が「五条さんが来るから」と言って買い揃えたものである。それまでは来客はおろか姉弟ふたりのみしか存在することの無かった六畳一間は、五条が訪ねるようになってから少々物が増えた。食器類は三人分揃えるようになったし、客用の布団なんてものも用意されている。べつに五条はそんな頻繁に来るわけでもなく、よくて月に二回顔をみせる程度なのだが、窮屈になったアパートは以前より風通しがよくなったように感じる。
    2035