The Marker of Jealousy (日本語版) 「メカボット、悪いんだけど洗濯物取り込むのお願いできるかしら」
「アマトは?」
「追試があるから勉強しなきゃいけないの」
俺はデストロイヤーロボットだ。決してお手伝いロボットではない。でもだからって洗濯物を取り込めないわけじゃないし、他ならぬカアサンの頼みだからな。
庭に出て、乾いた服をカゴに入れていく。ここコタヒリールは地球上ではかなり暑い地域のはずなのに、なんだって人間はこんなにたくさんの布を身につけなきゃなんないんだろう。黄色とオレンジのTシャツ、トウサンのズボン、青いパーカー、カアサンのスカーフ、黄色とオレンジのTシャツ、カーゴパンツ、黄色とオレンジのTシャツ、黄色とオレンジのTシャツ……。
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