【二次創作】かき氷を食べる話(春クリ)「暑いですね……」
図書館からの帰り道、クリスは手を扇いで自分に風を送る。
梅雨明け前の7月、本格的に夏が始まる前ではあったが、夏の暑さは猛威をふるっていた。
空調の整った図書館を出ると、その気温差が大きく感じる。
「こういうときはかき氷なんて食べたいですね」
隣を歩く春が制服をつまんで体に空気を通す。
「そうですね。ちょうど駅前にかき氷の屋台が来ていましたね」
「せっかくですし、食べてから帰りますか?」
「いいですね」
そうして2人は駅前に向かった。
駅から伸びる商店街の入り口にある、小さな屋台。そこで売られている宇治金時に目を留めた。
「初めて見ました」
クリスは興味津々で眺めている。
「私はこれをお願いします。おいしそうですし、なによりかわいいです」
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