二人の出会い　20年前のはっこ国
「よりともんの首をとれ！！」
将軍の一人足利たかよしによるクーデターが巻き起こるしかしそこに現れたよしつねにより事態は鎮圧した。
しかし足利たかよしは黒房を複数食べ空高く叫んだ。
「再びこの地に蘇りこの世界を手に入れてやる」と叫んだあと首を刎ねられた。

同時
ある二人の赤子が産声を上げた…その赤子の一人は雅なお顔をしており名前を牡丹からボタン姫と名付けられた。
そしてもう一人　大声で産声を上げた男
しかし母親はそのことに震えていた……なぜならその赤子はさっきまで死んでいたのだから。
そして二人にはある共通点があった。

目に十字のようなマークがあり赤い目をしていた事……

それから5年後の月日が流れ
よしつねはある人物を山に連れてきた。

「よしつね様…合わせたい人がいるとは…」
彼の手を軽く掴む小さな男子は足利家の三男の
足利高丸

そしてよしつねに連れられた先はお寺だった。
そこにいた坊さんと横にいる似た顔の小坊主

「……貴方は…」
そういうと小坊主は坊さんの着物の中に隠れた。

そしてよしつね指を刺しながら言う　あれがお前の兄の又太郎としかしこの方が自分の兄であることに疑いをかけていた。

試しにカ煎餅をやると警戒しつつも出てきた。

その姿はまるで獣のように……

「……」
又太郎は煎餅を奪い取りもぐもぐと食べ始める。

「よしつね様申し訳ございません　私の教育がなってないばかりに……」

「元気があるだけでいいじゃねえか」

そしてよしつねは又太郎を抱き寄せるとこう言う。

「又太郎　お前はそのままでいいぞ」
「？？」
訳もわからずキョトンとする又太郎を高丸は見ていたが……
（いやそのままだとダメだろう！よしつね様…
毎日通っていろいろ正さないとな）

この獣のような兄を教育する決意が固まった。

その後　彼が人並みになるように毎日通い勉強を教えた。

食事の作法や喋り方などめげずに……その成果はすぐに現れた。

「！又太郎が…又太郎が座って食事を一体なにを」

「簡単ですよ　努力」
包帯と怪我だらけの体は努力の賜物だった。

兄はすぐに不機嫌になって暴れる癖があるので
坊さんはその力を恐れて甘やかしていたらしく
怒られたりする事がなかった。

「とりあえず今は人並みになるように努力しますよ……あー先が長い」

それから10年の月日が流れ高丸と又太郎は
名を改めた。

又太郎はたかうじと名乗り高丸はただよしと名乗った。

そして二人はよりともんの元で働くことになったのだがその直後　はっこ国一の山賊が現れて国は内乱状態となったがそこにたかうじが現れて1時間で山賊共をボゴボコにし国を救った。それによりたかうじの評価は鰻登りに上がったがいい評価になれていないたかうじはただよしに助けを求める事が多くなった。

「ただよし〜あー」
「兄上　貴方は褒められているんです」

こうしてはっこ国一の凸凹兄弟が誕生したのだった。