王族と騎士パロデイぐだ♀じゃあ、話をするためにも一先ず私の部屋に行こうか。
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ぐだちゃんのシャツは駄目になってしまった上にデイビットの上着を着させるというのも不審に思われてしまうということで、最終的に胸を隠すためにぐだちゃんが鍛練中に足を捻った事にしてデイビットがぐだちゃんを背負って部屋まで帰ることに。
膨らみを隠すために背中にぐりぐり押し付けられたぐだちゃんの豊かな胸の感触に無意識に意識を全集中しながらも無表情でなんとか部屋まで辿り着いたのであった。
ちなみに鍛錬後にデイビットがぐだちゃんを部屋まで背負って帰るのはわりとよくあることなのでそれ自体は見られても特に疑問は抱かれないし問題にならない。
「あ、着替えるからちょっと後ろ向いててね」
「!?………………はあ、わかった」
誠意を見せるために素の姿で対面することを決めたぐだちゃん。
だがしかし淑女として後ろを向いているとはいえ男の前で着替えるのは如何なものか?そもそも男と二人きりなのは今となってはまずいのでは?オレはもう君を女性として認識しているんだが?他にもいろいろ言いたいことはあったが確かに警備上ぐだちゃんを一人にするわけにもいかず侍女を部屋に入れる事も出来ない状況で部屋を出るわけにもいかないのでギュッと言いたいことを堪え後ろを向いて静かな空間にやけに大きく響く衣擦れの音を聞いていることしかできないデくん。実は育った環境故に皇子教育は完璧に施されていても淑女教育に関しては人を雇うわけにもいかず未教育で知識ゼロに等しいぐだちゃん。元の姿に戻れる日が来たら学ぶ予定ではあるけれど、現状では難しいのである。
一方ぐだちゃん、女性用の服は持っていないので一先ず普段着てるゆったりとした男性用ネグリジェ─これ以外の服はさらしで胸を潰す前提の男性用で作られているので胸が入らないのだ─を着てソファに腰掛ける。そこでウィッグも取り、一時的に完全な素の姿になる。
はじめて見るリツカの女としての姿に思わず見惚れるデくん。
「…ごめん、本当の私がこんなので幻滅した…よね。あはは、それも仕方ないよ。君の事を騙していたし、なんなら今も私を王子だと信じて期待してくれている国の皆の事を騙してるんだし」
(…通常時だけでなく鍛練時もやけに呼吸が浅い件については肺に疾患でもあるのかと常々不思議に思っていたが…まさか、こんな秘密を隠していたとは思わなかった)
普通なら国家機密を知ってしまったので秘密裏に処分されてしまうところだが、そろそろ協力者を作らないと男装を隠し続けることが厳しい状況になってきた事を理由に2人だけの秘密にする。
デくんはぐだちゃんが女であったことを知り、己が男好きではなかった事に安堵すると同時に、本当はもっと好きに生きたいだろうに、現状女性として生きられない、今後女性に戻れるかもわからない難儀な人生を従者として支えようと決心する。まだ恋には気付いてない。
「本来の君の髪はこんな色だったんだな。ふむ、たしかに普段の黒髪よりしっくりくるし…何よりとても綺麗だ」
「うん!?いやいや、女ってわかったからといってお世辞はいらないよ!?」
「なぜここで世辞を言う必要が?本心だ。朝焼けをそのまま溶かし込んだような陽の色の髪も、男装を解いたありのままのリツカの姿も美しいと思う」
「え、ぅあ……っ…えと、女の子として褒められるの、慣れてないから……ううう、そ、それくらいで勘弁して…っ」
「…ふ、いつも笑っている君のそんな余裕のない表情が見られるのも新鮮で良いな……だからこそ……いや、話が逸れたな、これくらいにして話題を戻そう」
「…?う、うん」
(─だからこそ、君が在るがままに生きられない現状を惜しいと思う。何故現在リッカは第一王子として、男として振る舞っているのか。何故ありのままの姿で日々を過ごせなくなってしまったのかを……オレは、君の隠された真実を知りたい)
みたいな感じのプロットというか書きかけです!!まだ続くっていうかまだぐだちゃん真実を喋ってすらいないからね!!こりゃあ長くもなるぜ!(白目)
でも性癖てんこもりで書くの楽しすぎるぜ!!!