真っ赤に熟れた愛俺様の最愛の弟は、どうやら感情を言葉に乗せるのが苦手らしい。けれど、その代わりに溢れんばかりの愛を落とす。
「なぁなぁヴェストー!俺様のこと好きか?ン?」
「なんだ急に…嫌いなわけがないだろう」
そういうことじゃねぇって!とほっぺをつねろうとすると、お得意の怪力で跳ね返された。やっぱり俺様の弟超強え!!
「Ich liebe dich.って言ってくれよ〜」
伝えてしまえば、面白いくらいに顔を赤らめる。あーあ、そういうことするから他の奴らが兄の座を狙ってくるんだよ。って、言ってもどうせそんなことないとかしか言わないんだろうけどな。
「兄さん…!言わないとわからないのか?」
「そんなわけねぇけどよぉ。顔でわかるし、なにより…」
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