赤児🐇無題
「赤ちゃん、できるかなぁ」
ルガディンの腕の中、一糸纏わぬ姿でシーツに包まっているヴィエラが小さく呟いた。かつて迷子を見つけたものの声をかけただけで泣かれてしまった彼の代わりに、ミコッテと一緒に対応していた時の彼女が頭をよぎる。子供苦手なんだよねぇ、と苦笑していた彼女から聞こえた予想外すぎる発言にそっと自身の頬を抓った。彼の動きに何してんの?と背後を覗き込もうとする彼女に、頬の痛みや痕を気取られないよう何でもない、と返す。
「欲しいのか?」
異種族間での着床率は把握していないが、ヴィエラ族については彼女から多少聞き齧った程度は知っていた。念の為確認してみるとううん、と彼女は首を振る。違うのかと不思議に思っていると、そっちは?と聞き返される。
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