持続する下心の話「……なんだ」
じろり、と睨めつけてくる視線は並みの人間ならもしかして泡吹いて倒れるかもしれない、というのは大袈裟だが少なくとも動けなくなりそうなくらいには厳しい。そのはずなのだが。
なんだかなあ、どうにも自分はこれが嬉しいらしいのだ。
こんなんなのに、何だか可愛いかもとか思ってしまうらしいのだ。何だよこれと肩を落とす。というか可愛いってどうなのだ。ちょっと頭が良いからって口を開けばむかつくことばかり、いつでも見下した視線の自分よりでかい男の何がどう可愛いんだ。
というか何が可愛いって、こいつがゲッター線の研究をしている時の(明らかに危ない目付きをしている)嬉しそうな顔が可愛いとか、ちょっと豆腐の角にでも頭ぶつけた方がいいんじゃないかと思うのだが、残念ながらあるものはそう簡単になくならない。
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