お題:「銀河」「落書き」7/10 星が雨のように降る夜に、君とデートがしたい。星屑の水たまりにわざと足をつっこんで星の欠片をとばしながら流れる星を追いかけどこまでもどこまでも走ってゆく。君と手をつないで。月をとびこえ白鳥の舟で銀河をわたり、君とふたりでどこまでもいこう。果てしない宇宙の遥か彼方、いつか、その冒険が終わるとき、たどりつくその場所まで。
「おまわりさんが夜遊びなんて、いいのかよ」
「何故かどうしても君に会いたくなったんだ」
突然の電話。会いたいと、切実な声で言われて何も言えなくなって、そのまま三日後に遠く遥かな異国までやってきた恋人のむちゃくちゃな行動も、空港で出迎えた自分をみつけた瞬間のはじけるような笑顔も、今、満点の星空の下、二人で歩いてることも何もかもが夢のようで、アーロンはそっと、自分の腕のやわらかいところへ爪をたてる。
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