17のまま　17の頃に、生まれて初めて愛の告白をした。
　今思えば、なんであんな大それたことをしてしまったんだろう。その時、部屋には誰もいなくて。俺たちふたりだけで。ただそれだけだった。どうして口にしようなんて思ってしまったのかなんてわからない。思い余ったとしか言いようがない。マイク片手に肩を並べる度に、背中を預ける度、リズムを合わせる度に少しずつ連なっていった甘くて重いそれ。飯奢ってもらったとかバイクで海に連れてってもらったとか、鼻歌口ずさんでる横顔とか、香水交じりの煙草の匂いとか。本当にささいなことで積み重なってゆくうちに、溢れた感情が勝手に口から零れてしまった。そんな感じ。
　しまった、なんて思ってももう遅い。次の瞬間にその人の唇から不要な煙と一緒に吐き出されたのはこんな言葉だった「男のケツに興味ねんだわ」。

雨中夜曲　　以前17 岁的山田一郎讨厌下雨，天空阴沉沉的，空气也黏稠，呼吸在肺里只会觉得沉重，地上的水坑会把裤角溅湿，连带着心情也高涨不起来。

　　新生 MCD 组成后的一个秋天。天气逐渐转凉，雨淅淅沥沥地下，回响在耳边的只有雨滴规律落下的声音，让人昏昏欲睡。

　　山田一郎翻着漫画打呵欠。手机"叮咚"一声，是碧棺左马刻发来的晚餐邀请，脸上顿时露出了开心的笑容。

　　对方开着黑色的车来接，副驾驶放着一郎最喜欢的红色花束。碧棺左马刻走下车撑伞，另一只手里拿了一束火焰般热情的玫瑰，像是要把沉沉夜色点燃。

　　山田一郎慌忙踩入水洼，雨丝洒在小腿上有些凉意，冲进伞下向他的前辈微笑，眼神里晶晶亮亮全是憧憬爱意。