転生学パロ若トマ 昼食時。牛乳パックを片手に、俺は以前から気になっていたことをトーマに問うことにした。
「トーマはさ、神里先輩のこと好きなんでしょ?」
「ッげほ、がふッ!?」
うわ、むせた。とはいえ俺の責任でもあるので、おとなしくティッシュを差し出してやる。
「そ、空……? どうしてそんなこと、げほ、っ言うんだい……?」
「んー、見ててめちゃくちゃそう思うから。違う?」
「お嬢のことじゃ、ない、よな」
「そりゃあ綾華も二年だし。俺たちと同じ学年じゃん」
言えば少し、というか大分苦い顔をされた。どうせ昼時の教室内なんて、食堂まで出向く者や別の場所を選んで食べに行く者ばかりなせいで俺たち以外誰もいない。しかしまあ、さすがにデリカシーのない質問だったか。
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