貴方の色に、寄り添いたい。ずらりと並んだ、大量のコスメ。
総額は一体いくらに…と考えようとして、止めた。これに関しては、考え始めたら何もできなくなる。
何度見ても、この光景は慣れない。
「…それじゃ、やっていくか」
「うん、そうだね」
意を決して、そのうちの1つを手に取った。
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僕らワンダーランズ×ショウタイムでは、公演時に各々メイクをしている。
女性であるえむくんや寧々に比べ、僕と司くんはメイクに関して問題を抱えていた。
僕は、目元へのメイクはするけれど他はほとんど経験がない。
司くんは咲希くんと一緒に道具を見漁ったりお互いにメイクしたことがあるそうで技術はあるが、基本的に同じ色しか使ってこなかったそうなので、色に関する合わせ方がてんでわからない。
1988