韋駄天×女夢主 1(女夢主視点)「マスター、頼みがある。俺に魔力供給をしてくれないか?」
入室してきたアキレウスさんは開口一番にそう言った。
魔力、供給……!
魔力供給と云えば、キス、いいや、セッ……!!
ということはつまり、アキレウスさんと、魔力、供給……キス、セッ…………!!?
そんなのダメ! ムリ!!
だって、だって、私はアキレウスさんのことが好きなんだもの!
そう、好きなのだ。
伝承通りの強さと神速で頼りになるのは言わずもがな。それでいて、傲らない、サッパリとした性格でいて、他のサーヴァントや我々人間にも気さくに接してくれる寛容さも持ち合わせている。
それに加えて、長身で格好も良いときた。
そんなアキレウスさんに私は、頼もしいサーヴァントとしての好きを超えて、異性としての恋心を抱いてしまったのだ。
3960